岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット』 林信行 山路達也 著

2013-06-15 14:50:24 | 東日本大震災
3.11で彼らは何をしたのか。
羅列してみます。

・クライシレスポンス、始まる
・パーソンファインダーの起動
・5000人のボランティアがパーソンファインダーを支えた
・大手メディアや警察とお連携して合計67万件のデータを登録
・テレビとネットの融合
・進化した地図が支援の道を切り開く
・被災地のビジネスを情報サービスで支援する
・災害をデジタルで記録する

パーソンファインダーは、文字通り「人探し」アプリだ。
「パーソンファインダーの起動」は今回で5回目となるという。
今まではすべて海外の災害だった。
すでに開発・利用されていたパーソンファインダーの日本語版をつくることからはじまった。
同時に社員が一斉に災害支援サービスを開発しはじめた。

震災直後、テレビをネットで配信するという試みがされたことは記憶に新しい。
その端緒は広島の中学生がNHKの速報を自ら動画に撮り、ネットにアップロードしたこと。
NHKはそれを黙認するだけではなく自らもネット配信を始めた。
Googleも他局と連携しネット配信をした。

震災直後、まさに「通信ユートピア」が形成されていた。

では、このすばやい行動を可能にした企業文化はどのようなものだったか。
また、これらの災害支援サービスが被災地にとってどの程度有効だったのか。

この本は、今年の4月出版されています。

被災後2年を経過して、その間のさまざまな活動をまとめた本が、いま数多く出版されています。
震災の記憶が薄れやすい被災地外の人々には、ぜひそのような本を手に取っていただきたいと思います。

Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット
林 信行,山路 達也
角川書店


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