岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

プルシェンコの「カルーソー」

2006-02-25 11:45:37 | オリンピック、パラリンピック

ルチアーノ・パヴァロッティが謳い、荒川静香が舞った
「誰も寝てはならぬ」から,
今未明は、男子フィギュアの金メダリスト、プルシェンコが
エキジビションのアンコールで使ったパヴァロッティが謳う
「カルーソー」まで、開催国イタリアの名曲を堪能させていただいた。

「カルーソー」という曲自体は、1988年に発表された曲
(ルチオ・ダルラ作曲)で歌劇の中の曲ではない。
カルーソーは、19~20世紀初頭の有名なテノール歌手の名前であり、
パヴァロッティが敬愛する人である。
実は、カルーソーの歌声の録音が残っており、CDで発売されている。
久しぶりに聴こうと思い、探したが、見つからない。
CDとはいえ、保存状態の悪いSPレコードからの再録音だから、
10年ほど前に聴いた時には、彼の素晴らしさは今ひとつ伝わって
こなかった。

男子フィギュアの試合が早く終了し、この日のエキジビションまでに
十分な時間があった。
その上、プルシェンコが金メダルを獲ることは、90%以上の確率だった。
そこをオペラの国の人々が見逃すはずはなかった。
エドウィン・マートンのヴァイオリン独奏も含め、周到な準備は数ヶ月を
かけていたのだろう。
ヴァイオリニストとのコンビネーションは素晴らしかった。
しかし、即興ではこのようなことはできない。
1曲目のヴァイオリン独奏は生だろうが、2曲目とアンコールは、
バックの楽団とともに録音を済ませていたのだろう。

フィギュアのエキジビション自体、アンコールのようなものといってよい。
ならば、イタリア人に任せてくれという自負を感じたフィナーレだった。

イタリア人の美意識を十分魅せていただいた。

かって、シャルルール・ドゴール空港でアリタリア航空に乗換え、
イタリア人に囲まれたが、そのファッションセンスに驚かされたことがある。
イタリアには何度も訪問したが、あの機内での印象が圧倒的だった。
学生の頃は、イタリア人には気をつけろ、といわれて旅をしたものだが、
百聞は一見にしかずだった。

passion lives here!

人生を楽しむなら、イタリアへ!


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