岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【耐震偽造】いよいよ、第3幕へ

2005-12-17 09:48:27 | 国民と国会と政治
姉歯、イーホームズ、ヒューザーが幕を開けた耐震偽造事件は、
第2幕で、一人目の黒幕である総研内河、そして木村建設、
平成設計が表舞台に登場してきた。

しかし、司直の動きは鈍い。来週捜査と明らかになっている上に、
時期も遅い。
これでは、やばい資料や書類を捨ててくれといっていると同じ
である。当然、出てきてまずいもの(耐震偽造に関わらずである=
この点がみそ)はなくなっているだろう。
もちろん、隠しようのないものもある。保存が義務付けられている
資料であるが、それから調査することになるのか。

さて、第3幕が始まるといったのは、この第3幕があることを、
予言して政治家がいたからである。
偉大なイエスマンと自認する武部幹事長だが、彼はこの問題を
掘り下げると景気にも影響すると本音を話してしまった。
失言を取り消すことは出来ないにも関わらず、マスメディアを
この言葉を追及していない。

しかし、この言葉は、武部幹事長に進言した複数の政治家が
いることを示している。
「武部さん、これは大変なことになる。なんとかならないだろうか」と。

今朝の毎日新聞の記事
「耐震偽造:鉄筋不足、「姉歯」以外も13棟 70キロ未満」
この記事には、
「総研が指導したゼネコンが施工を担当していた」13棟の物件は、
姉歯氏以外が手がけており、姉歯氏物件よりも鉄筋量の少ないものが
ほとんどという。
「事態を重く見た国土交通省は調査を急ぐ」という。

「中小の建築会社が建てた物件限定の悪徳グループの仕業」と
思いたかった国民だが、そうはならなくなったのだ。

そう武部氏が恐れていたように。
しかし、武部さん、国家の使命について、忘れていませんか。
国民は、「生活の安全」のために、政府に自らの権利の一部を
「譲渡」しているのです。
国民の「生活の安全」をないがしろにして景気(企業)を
守るのはルール違反です。


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