岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

今週の積読

2008-12-13 20:34:00 | 
県立図書館の新刊の棚にあったものから、5冊ほど借りてきました。
紹介させていただきます。

1.『母の戦場』 鈴木克隆著 風媒社 2008年10月30日発行 141p
1938年生まれの著者の母が残した日記をまとめた。敗戦前夜の1945年8月
10日から22年夏まで、満州脱出から帰国とその後の母の奮闘記です。

2.『中近世の村落と水辺の環境史―景観・生業・資源管理』 佐野静代著 
吉川弘文館 2008年12月1日発行 348p
著者は滋賀大学の教員。滋賀といえば琵琶湖。環境といえば嘉田知事。
滋賀県はとても魅力的はところ。表題のテーマに日本でもっとも適している土地だと思う。
あとがきに著者がお書きになっている「歴史地理学の立場から現代の環境問題に
どのようにアプローチできるか」という現実からの問いかけに著者なりの模索の
過程とのこと。

3.『文化中心音楽療法―Culture-Centered Music Therapy』
ブリュンユルフ・スティーゲ著 阪上正巳監訳 音楽の友社
2008年5月30日発行 458p
音楽療法については、社会福祉学なんでもありさんに何度も紹介されていましたので
興味がありました。そこでこの本で少しかじってみようかと。
それにしてもちょっと厚すぎます。

4.『技師 青山士 -その精神の軌跡―万象ニ天意ヲ覚ル者ハ…』
高崎哲郎 著 鹿島出版社 2008年11月20日発行  321p
青山土(1878~1963)は、戦前の内務省土木局を代表する技師とのこと。
実は最近お会いした90代の男性の父(明治30年頃の生まれ)が内務省に勤務し、
岡山三大河川といわれる高梁川、旭川、吉井川を順次改修整備していったことを聞き
とても興味を持ちました。
そして、士(あきら)の祖父宙平は1860年代前半に貧民救済のための施設「普済院」を
静岡県磐田市に創設したという。江戸から明治にかけて人々はいかに行動したか、
読みたいと思います。

5.『知の革命家ヴォルテール 卑劣な奴を叩きつぶせ』 小林善彦著 
つげ書房新社 2008年11月20日発行 246p
なにか面白そうですね。名前は知っているが、それだけ。それではもったいない。

以上、今週の積読でした。

※写真はお城から県立図書館を見たところ。

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