岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

後半連休は介護の日々でした。

2016-05-05 11:17:55 | ケアラーのために

母は施設利用をしているのですが毎月3泊4日は自宅に帰ってきます。

実家は木造なので冬と夏は過ごしにくいですね。

今の季節が最適です。

それでも朝夕の温度を寒く感じるようです。

月毎に認知症が進んでいることがわかります。

もちろん自覚症状に乏しく、話がかみ合わないので一緒に過ごすのはなかなか厳しいです。

母が家にいる間は、私はほとんど外出できません。

そこで二人で庭の草取り、枝切をします。

庭は石がいたるところにあり、母はよく転倒していますが、大事には至りません。

骨密度は高いようで、骨折をすることはありません。

相当ひどい転倒もしていますが…

母の行動を見ていると、私の20数年後が予想できます。

これは私が長生きをするとしたらです。

さすがに親子です。母の行動をみると、自らの行動や思考の源はここにあると思います。

人は年老いた親をみてこれがやがて自らの姿とは想像できるはずです。

間違いなく20数年先の姿です。

親から自立して遠い世界にいるように思っても、やがて心と体は戻ってきています。

親が長生きするということは いつまでも学ぶことができるということです。

大切な精神的な財産です。

 

予防について

認知症予防、生活習慣病の予防、足腰の老化の予防は試みるべきです。

ただ、どのように予防しようと、頭も体も機能低下します。

自然の摂理は変わりようがありません。

そのようなことを長生きをしている母から学んでいます。

母は自分の老化を冷静に受け入れることがなかなかできません。

私は、できることなら、老化の現実を冷静に受け入れていきたいと願っています。

身体の老化は自覚症状がありますが、心や脳の老化はそうはいきません。

記憶力の低下に比べ思考力の低下は気づきにくいと思います。

自分の都合よい考え方になっているものです。

そのほうが精神的に負担にならない上に、とにかく認めたくないのが人間なのかもしれません。

 

受容するこころを持て生きたいですね。

 

 


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