アニメはあまり観たことがない、新海監督の作品も観たことがない私ですが、
観ました!
素晴らしい作品ですね。2時間の間、貴重な体験をしました。
基本的には新海誠監督が一人でつくりあげた作品でしょう。
独創です。よく言われる光の作り方などの映像にも驚かされるし、
ストーリー展開やテンポも新鮮。
まったく予備知識がなかった私は最初から頭の中が混乱状態になってしまったけれど、
後半になってすっきりと理解できる構成になっています。
この映画のように、時空を超えた恋愛というのは、今の時代の大きなテーマでしょう。
『ある天文学者の恋文』は死者との愛を語っていました。
『君の名は。』は、東日本大震災があったからこそ創られた映画です。
この映画は、現実を相対化します。
夢と現実が、錯綜します。
主人公たちとともに私たちも浮揚します。
考えようではとても危ない映画。
が、人々の心を救う映画ともいえます。
観客はこの映画のどの部分に涙したのでしょう。
時空を超えれば、思いは切なくなりますからね。
アニメの人物に感情移入できるのはなぜでしょう。
紙に書かれた文字にも感情移入できるのですから。
大災害が続く日本では、明らかに人々が優しくなっています。
経済的に厳しいながらも、好きでない政治家もいるけど、助け合う気持ちは増しています。
心の中に爽やかな空気が流れている人も多いと思います。
この映画の映像の朝の光のような爽やかさが、今の時代の一面を表しています。
もう一度、観なくてはなりません。
観られてない方はぜひ。