介護予防ケアマネを担当している地域包括の職員は
ケアマネさんの訪問ツールとほぼ同じ訪問ツールを
持参していると思っています。
ただ、あまり使用頻度のないツールは持参しなくなりましたが、
先日は「介護保険のパンフ」を切らしていて情けない事態になりましたので、
毎日チェックをしています。
そのツールの中にこの夏、新たに加わったパンフがあります。
『岡山空襲の記憶』という岡山市が発行した小冊子です。
岡山市の空襲直前の写真(米軍機撮影)や空襲後の同写真、
また、被災体験記や戦後の復興の写真も掲載されています。
これはよい訪問ツールになると思い、担当課の方から
数十部いただきました。
私の担当地区は、ほとんど空襲で焼けてしまっています。
もちろん、戦後に岡山に転居されてきた方も多いのですが
約半数の方は、被災されています。
市発行のパンフですが、持参して見ていただくと、
「初めて見た」と皆さん言われます。
とても興味深く見ていただけます。
まったくもってもったいない話です。
先日、訪問させていただいた方は、当時の状況に詳しく
「この小冊子をもとに地域の高齢者の方と当時の話し合いをしたいので
もっと部数がほしい」といわれました。
地区によっては空襲被害を記録に残しているところもありますが、
訪問した地区では,まとまった記録はないそうです。
「今のうちに話し合っておこう」と元気に話してくださいました。
小さなパンフが契機になって、街の長老があつまり、
話し合いを記録に残していただけるなら、訪問冥利に尽きます。
※このパンフは「岡山社会福祉の旅」でも利用させていただこうと思っています。
お楽しみに。
※写真は爺ヶ岳から八、富士、南アルプを望んでいます。