駒大苫小牧高の傷害事件の解決に高野連と朝日とNHKは真摯に取り組むべし。

駒大苫小牧高の野球部長の傷害事件（刑法第二百四条の傷害罪）
は、躾と称する体罰がこの高校で行なわれていたことの証しだ。
教育に体罰が認められないことは、児童虐待法をみても明らかだ。

かって、親には躾としてなら体罰も容認されていた風潮が
あったが、今や許されていない。

教員には、児童虐待（親による虐待に限定）の早期発見の
勤めもある。
その教員自体が、少なくとも２回、同じ部員に傷害事件を
犯していたということは許されないことである。
（傷害というと体罰より重いように思われるかもしれないが、
傷害の範囲は広い。嫌がらせでも傷害罪に問われることがある）

校長の対応も教育者にあるまじき行為だ。
甲子園終了まで隠蔽するという
（もちろんいつまでもわからなければそれに越したことはない）
ことがなにを意味するか、わかってのことだろう。

校長は、駒大苫小牧高が勝ち進むにしたがい、ジレンマに陥った
と思う。
早い段階で負ければたいした問題にはならないかもしれないが、
優勝してしまえば大変なことになるのは明らかだった。
もう職を辞して、謝るしかないだろう。

主催者である高野連，朝日新聞そしてＮＨＫは、徹底的に
究明して、「暴力追放」をやりとげなければならない、

なぜなら、甲子園の名声がこのような事件を起こす要因に
なっているからである。
高校が名を上げる一番手っ取り早い方法が、甲子園出場である
ことはみんな知っている。
安直な学校関係者（教育者とはよばない）は、
その名声を競っている。

本来、高校レベルの大会で、テレビの全試合中継、紙面の独占が
当たり前というのも異常なことではある。
アメリカ人が、ハイスクールレベルのベースボールでこんなに
大騒ぎするのは信じられないといったが、冷静に考えれば
その通りだ。

一ファンとして、甲子園をまともな高校生のスポーツにして
ほしいと思う。