岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「事故の芽」人事評価外へ

2005-08-23 09:07:03 | JR西福知山線脱線転覆事故&安全
毎日新聞より(私自身の資料つくりのため全文掲載します)

JR西は、8月22日、尼崎脱線転覆事故を踏まえた安全対策の
一環として、社内基準の見直しを発表した。

「事故に至らない小さなミスは『事故の芽』と分類し、
人事評価の対象外とするのが柱。
ミスやトラブルの報告を現場から収集しやすくし、
その分析結果を重大事故の防止に役立てる狙いだという。
9月1日から実施する。

同社はこれまで、ミスの重い順に「責任事故」「反省事故1」
「反省事故2」「事故に至らない阻害」などの区分してきた。
新たな基準では「反省事故1」を「指導事故」に、
「反省事故2」、「反省事故」とし、それより軽いミスは、
「事故の芽」に改める。

具体的には、3分未満の列車の遅れはマイナスの人事評価を
される可能性があったが、乗客の安全に問題がなければ、
「事故の芽」に区分し、処分対象から外す。
また大幅な遅れによる電車の運休などは従来、もっとも
重い「責任事故」だったが、今後は「指導事故」に
分類するなど安全に大きく影響がないトラブルに関しては
処分内容を緩和することにした」

JR西がなにを考えているか手をとるようにわかる。
「社内基準を修正することで、改革を進めているという
ことを知ってもらおう。
しかしながら、根本的な改革は、今までの人事評価制度否定に
つながり、被害者の方々の原因究明に弾みをつけはしないと
心配。また賠償についても悪影響ないようにしたい」

「ヒューマンファクター」(7月9日掲載)の視点から
専門家のサポートが欠かせないことがらであるが、
そのような形跡をみられない。

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