岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

政界の仲人がマスメディア人だとどうなる。

2007-11-08 20:04:10 | 国民と国会と政治
読売・渡辺社主がこの2ヶ月間、水面下で動いていたことが
報道されるようになってきた。
鳩山幹事長は2ヶ月前に話があったという。
断られても相手を変えて、手練手管を繰り返していたのだろう。

この場合、読売新聞はどうしていたのか。
報道機関という役割を降りていたのだ。
党首会談が失敗に終わった今も、自社の社主の関与を報道することが
できない。
「メディアはメディアを語らず」とは、よく言われることだが、
公器であるべき大新聞が、社主の都合で報道を控えるのでは、
新聞の公平性は著しく削がれる。

この社主は平成の坂本竜馬になりたかったのだろうか。
竜馬の持つさわやかさと最も対極にあるのが、この社主だが、
せめて、現役を降りて、一老人としての関与であってしてほしい。

引退すべきは、この社主だったのだ。
プロ野球と政治は違う。
信念に基づいて行っていると言うだろうが、明らかに勘違いをしている。
それを言える人間がいないとしたら、現代の「裸の王様」だ。

これは安倍氏がそうだった。
この時代にも「裸の王様」は次々と現れる。

民主党の「裸の王様」が目を覚ましたのが、この騒動の唯一の成果だった。
日本には、今からマグナ・カルタが必要だとわかったよ。

やはり、国民が不断の努力で、自由と平等とその手段としての
民主主義を守らなくてはならないことを思い知るべしだ。
C型肝炎の原告は、その努力を命を賭している。

枡添さん、勘違いをなさるな。
笑顔がもっとも似合わない場所で、なぜ笑える。
繊細さなど期待していないが、あまりではないか。
新たな「裸の王様」はいらない。

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