朝日新聞3月25日 ニュースの本棚「扉」欄に掲載⇒アマクリ(amazonclick))しました。
白石明彦さんの署名入りの文章は短いので転載します。
皓星社で『ハンセン病文学全集』を手がけ、昨春49歳で病没した編集者能登恵美子の遺稿集『射こまれた矢』が同社から出版された。全国の療養所を訪ねて資料を集め、編集委員の鶴見俊輔さんの言葉を借りるなら「矢を射こまれたように」仕事を打ち込んだ。
能登さんから10年前に伺った話は忘れられない。戦後まもなく、ハンセン病の少年政市君が「雲と僕」と言う詩を書いた。療養所を出られる日を夢みて、「雲をどこまでも/自由に追っていける時が来るのだ」と。能登さんは九州にある療養所で、年老いた政市さんに偶然出会い、過酷な人生に涙したという。
※散歩途中に眺めた旧家の庭先。
白石明彦さんの署名入りの文章は短いので転載します。
皓星社で『ハンセン病文学全集』を手がけ、昨春49歳で病没した編集者能登恵美子の遺稿集『射こまれた矢』が同社から出版された。全国の療養所を訪ねて資料を集め、編集委員の鶴見俊輔さんの言葉を借りるなら「矢を射こまれたように」仕事を打ち込んだ。
能登さんから10年前に伺った話は忘れられない。戦後まもなく、ハンセン病の少年政市君が「雲と僕」と言う詩を書いた。療養所を出られる日を夢みて、「雲をどこまでも/自由に追っていける時が来るのだ」と。能登さんは九州にある療養所で、年老いた政市さんに偶然出会い、過酷な人生に涙したという。
※散歩途中に眺めた旧家の庭先。