岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

子どもの無保険問題の解決を。

2008-11-16 22:07:57 | 国民と国会と政治
この「子どもの無保険問題」が明らかになった経緯を関わっている人から聞いた。
発端は、新聞記事だった。
毎日新聞の大阪版に数百名の無保険の子どもがいることが記事となった。
もちろん、地方版の記事など東京では話題にはならない。
ところが、その記事を読んだ国会議員がいた。
そして、見逃せない事態だと、国会で政府に調査を依頼した。
こうなると、しぶしぶでも、厚生労働省は調査をして発表しなくてはならない。
私たちと国会議員の決定的な違いはここにある。

厚生労働省はいつかは発表しなくてはならない羽目になったが、
ここでセコイのは、いつもの手ではあるが、もっとも目立たない日を見つけて発表することだ。
では今回は、いつ3万人以上の無保険の子どもがいると発表したか。

10月30日。
そうです。麻生首相が経済対策(給付金も)を記者会見で発表した日です。
翌朝の新聞は経済対策で埋めつくされ、無保険の子どもが3万人以上に
およぶという厚生労働省の発表はまんまと埋没してしまいました。
このようなことは日常茶飯事です。
情けない話です。

もちろん、健康保険未加入は子どもの責任ではありません。
子どもたちには医療機関に、胸を張って行ってもらわなければなりません。

そのためには、何をすればよいか。
実に簡単なことです。
国民健康保険法に一行付け加えればいいのです。

除外規定の追加です。
現在、除外規定は、原爆症の方のみです。
その次に、一行。
および、18歳未満の子ども  と。
それだけで、保険適用ができるのです。

しかし、これは法改正になります。
与党が「うん」といわなければ、できない話です。
この救済を働きかけている野党議員は、
与党の仕事(手柄)にしてでも、法改正をしてほしいと言っています。

ここまで言われて放置しておくわけにはいかないですぞ。
与党の議員諸君!

写真は道端にざくろが実っていた。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知らないということ (Maa-chan)
2008-11-22 00:35:49
 たまたま昨日(11月21日)のニュースで,このことを取り上げていたのですが,ある母子家庭の収入は「母子手当」(児童扶養手当)が約4万円,国保の保険料は約6万円と報道されていました。

 正直,?,と思っていました。もちろん預貯金額や不動産等を資産はわかりませんが,所有がないあるいは非常に少ないのであれば,生活保護の申請も考えられるのでしょうし,保険料も減免で最大6割は減額できるはずです。

 役所の窓口では,こうしたことを教示していないのでしょうか?
 もしかしたら,教示すると「持ち出し」が増えるからやめよう,と思っているのでしょうか?
 それとも,単なる職員の「無知」でしょうか?

 知らないということを都合よく解釈することは,いくらでもできます。「申請主義」(生活保護でも年金や手当の裁定請求でも同じですが)は大切なのですが,申請がないからいらない,ということではないはずです。

 もっと知ってもらうこと,知らない人が損をすることを減らす,何らかの対応をとってほしいと思います。また自治体職員も「自治体職員のプロ」なのですから,担当ではなくとも他課の仕事も少しは勉強してほしいものです。
返信する
誰も教えてくれない。 (岩清水)
2008-11-22 11:43:47
私も介護保険課の窓口で不確かの知識で
応対をしていたことを思い出します。
窓口業務は、保健福祉だけではなく年金業務や
住宅課や
市民窓口の業務まで知らなくてはなりませんが、
窓口近くに座っている新人さんには不可能です。
ベテランの職員は庁内移動で知識が
豊富になりますが、奥に座り窓口には出てきません。
窓口業務のあり方にも問題がありますね。

返信する