映画『クナシリ』、もちろん国後島のことですね。
知床半島が見えるんですね。見事なまでに。
夜になると日本の街の灯りも見えるそうです。
110分のドキュメンタリー映画です。
初めて見る島内の風景です。
日本人が住んでいた70年前を知っているロシア人も登場します。
当時の日本人の様子なども知っていました。
4島に住んでいた日本人(約1万7000人)が強制送還されたのが1947~48年だそうです。
同時に旧ソ連の各地から移住してきています。
ベラルーシやウクライナなど遠方からも。
ソ連の移住は西の端から東の端へと1万キロレベルは当たり前です。
日本人のシベリア抑留でも中央アジアまで行かされた人もいます。
さて、現状です。
大きなイベントの取材から
1.国後島上陸部隊の再現(高校生が演じる)
2.戦勝記念パレード(軍隊や若者中心)
残念ながら参加者から話を聞くことが出来ていません。
現状に不満を持つ高齢の方。現状肯定的な経営者が取材を受けていました。
日本で言えば基礎自治体やコミュニティの力が弱いのではないかと思いました。
ゴミなど環境の課題がなおざりになっています。
廃棄物で汚染された島という感じです。
中央の政治家はこの島のことなど見ていません。
安部氏との会話もまったく進展がなかった。
プーチンがそぶりを見せたが、根っからやる気はなかった。
ロシアにとって領土拡張はあっても譲歩などありえないのです。
平和条約締結に関しても、ロシアはそんなことは必要ないと街の経営者は言い切ります。
さもありなんです。
彼らは島への投資を受け付け、観光客の誘致へ繋ぎたいのです。
プーチンがやる気になればできることは多いと思います。
今はその気がないようです。
監督も領土問題として考えれば、とても難しいと書いていました。
お読みいただきありがとうございました。