岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

軍政下にあった日本について

2007-09-30 23:09:02 | 社会福祉士
ビルマ(ミャンマー)の軍政下にある悲劇にこころを揺さぶられて
今日は、社会事業思想史研究会に参加した。
大学者が集う研究会ながら敷居は低く 末席を汚している。
今日は、戦後の生活保護法成立の経緯から現在の介護保険制度への
流れを批判的に問題提起をされた。
議論の中心は 現在の社会保障制度の混乱と後退がどのように
なされていったのか。
戦中から戦後、そして70年代、80年代と、後退し続ける社会保障。
90年代から新たな社会保障の制度が提案されたが、寄せ集めの理念から
では、財政論や市場経済論の前には、次々に陣は払われ、軍門に下る
しかなった。攻めるも守るも展望はなく、よかれと思って政府に
肩入れすれば足元をすくわれる。
研究者の思いは内省し 理念は言葉だけとなり 当事者は追い詰められる。
大家の先生に日本の現状を夜警国家と揶揄され 返す言葉もなく
目の前の地域包括業務をじっとみる。

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