岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「黒木登志夫先生の解析 2020年5月21日版」 山中伸弥教授のHPから

2020-05-23 10:03:06 | 新型感染症

山中教授のHPの当該ページです。

転送自由と書かれています。

非常に参考になります。

ぜひ、お読みいただきたいと考えます。

5月21日をクリックしてください。

一部、抜粋させていただきます。

(3)ソフトな緊急事態宣⾔を聞き⼊れた⽇本⼈の不思議

ハーバード⼤学ライシャワー⽇本研究所所⻑の Andrew Gordon ⽒は,JB Press に表題の論
考を書いています。彼は、⽇本のソフトなコロナ対策が何故効果を上げたかについて、

―リーダーシップの問題

―構造的な要因

―⽂化的・歴史的な要因

から分析しています。

リーダーシップ
安倍政権の不⼿際をあげるのは容易である。2 ⽉下旬の学校閉鎖は説明不⼗分だった。オ
リンピックにこだわる余り、緊急事態体制への移⾏が遅れた。経済対策案をまとめるとき
も⼀貫性がなかった。検査数の増加も出来なかった。しかし、その⼀⽅政府は専⾨家の意
⾒に注意を払った。もし、最悪のリーダーシップというオリンピック競技があれば、⽇本
は参加資格さえないだろう。

構造的要因
医療と雇⽤に関して、アメリカに⽐べると、⽇本は構造的問題がはるかに少なかったこと
が幸いした。

⽂化的・歴史的要因
マスクの着⽤、⽞関で靴を脱ぐ、握⼿、抱擁などではなくお辞儀をするあいさつなどが感
染の予防に貢献した可能性はある。⼀⽅、机と机の間に仕切りがなく、個室も少ないオフ
ィス、カラオケ、パチンコは感染拡⼤につながる可能性があるが、現実にはどれだけ影響
があったのか分からない。
⽇本の緊急事態宣⾔は命令や強制⼒がなく、「要請」「指⽰」である。それは、過去の⽇本
の公衆衛⽣政策、たとえば「コレラ予防法」「ハンセン病予防法」と異なる。背景にある
のは「戦後⺠主主義」である。と⾔って⽇本の政策は、個⼈の⾃由への介⼊を避けるリベ
ラルな価値観のみによるものでもない。⽇本には、「教化(moral suasion; an appeal to
morality in order to influence or change behavior)」「説得による誘導」の構造が⽣きている
ことが⼤きかった。 

転載終わります。

※太字、アンダーラインはブログ管理者です。

全文をお読みいただくことを再度お奨めしたします。

 

画像は、親つばめが子つばめに餌を与える瞬間です。

 


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