「第43回岡山戦災の記録と写真展ー戦後75年資料と記憶の保存と継承ー」
期日:2020年6月9日~7月5日
会場:岡山シティミュージアム
毎年、この時期に開かれています。
私が見学するのは約10年ぶりだと思います。
内容はあまり変わっていないのだろうと勝手に思っていました。
驚きました。
「資料、記憶」とも比較にならないほど豊富になっていました。
市民からの聴き取り、写真等、米軍の資料などです。
特に市民や日本軍関係者からの資料は、時間との戦いでもあったでしょう。
重要な作業を進められたこと敬意を表します。
また、64ページにもなるパンフレットの無料配布も意義のあることです。
私にとっても多くの発見がありました。
まず、地元の小学校からの写真提供がありました。
戦災に遭った学校も多かったのですが、郊外にあったため焼失を免れた学校には写真が残っていました。
戦時まで京山の麓にあった陸軍病院が戦後国立病院に変わる前の一時期、英国管轄の総合病院になっており、
兵士がプールで泳いでいる写真が掲示されていました。
まったく知りませんでした。陸軍病院からすぐに国立病院に代わったと思っていました。
また、原尾島にあった競馬場が米軍専用になっていたことも初めて知りました。
古関裕而作曲の「防空監視の歌」の伴奏用楽譜がありました。
このことは、wikiにも記載がありません。
英国軍兵士との交流が書かれている方の文章を読んでいてびっくり。
オリビア・ニュートン・ジョンの父親が駐留軍として岡山に来ていました。
wikiで読んでいますと、現在乳がんを患っておられるとのこと。
回復をお祈りいたします。
残念なのは軍関係の資料が少ないことです。
岡山は軍事都市でもありました。
公文書を焼却しているのは有名な話ですが、周辺(岡山市津島あたり)の人々の話や、写真は集めることができると思います。
今後の発掘を期待します。
7月5日までですので、今日は観ることができます。
お読みいただきありがとうございました。