岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

特攻隊に涙することで見えなくなったこと。

2006-08-16 22:48:05 | 戦争を語り継ぐ
戦争体験には大きくふたつに分かれる。
攻める側と攻められる側。
攻める側にも二つある。

空から攻める。
地上を攻める。

空から攻めると、罪悪感を持ちにくい。
原爆投下した兵士のように。
これは空軍の特質である。
特攻隊には、恐怖に駆られる米軍兵士は見えない。

しかし、地をはって殺しあった兵士には、刺し殺した人々の
顔が今でも脳裏からはなれない。
イラクにいった米兵もそうだし、かっての日本兵もそうだ。
知覧に涙するのもいいが、全体もみなくてはならない。
日本が戦争にいった国々を見てその後の直感ならまだわかる。

日本人はあるポイントを超えると思考を停止すると思うことが
多い。これが情緒的といわれる所以だ。
その性癖が国を滅ぼしたのが先の大戦だ。
「美しい国 日本」というときにこの情緒が現れてくる。

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