岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

21世紀って、何かおかしいよね。

2014-03-26 22:22:31 | 世界のなかま
21世紀も混沌とした状態で始まり、これからもどんどん混沌としてくるのだろうね。
20世紀までの亡霊が地の底から湧きだしてきているように思う。

ロシアのクリミア半島併合は第2次大戦まではよくあることだった。
戦後、帝国主義の時代は終焉したと思っていた。
それがこの有様。
プーチンも歴史修正主義者となる。
この68年間の否定だ。

安倍も同様に68年続いた歴史観を修正したいという。

日本は68年間の長きに渡って戦争をしなかった。戦死者を出さなかった。
これは素晴らしい20世紀から21世紀にかけての成果だ。
この成果こそ、人類の英知以外の何物でもない。
このことを忘れて21世紀を生きてはならない。
世界には軍隊を持たない国が27か国ある。
もちろん、その中に日本はない。
軍隊は持っているけれど、他国と戦争をする国とは思われていない。
このことも大切なことだ。

ところが、そのように考えない人間が「国の責任者」になっている。

他国と戦争ができなければ同盟国に申し訳ないというのが安倍の考えだ。
本心は別なところにあると思うが。
同盟国のためというのは方便で、「核武装した軍隊を持つ強国」を造りたいというのが本音だろう。

この考えも20世紀前半に力つきた亡霊だ。

先日、オバマの左右に日韓の首脳が座る写真が新聞に掲載されていた。
隣国首脳間の軋轢をオバマが仲を取り持つというレベルの低い話の意味をよく表していた。
決して国民間の軋轢ではない。

見覚えのある構図だった。
アメリカ大統領が仲介者としてアラブとイスラエルの首脳の間に立つ写真だ。

当事者が解決できない問題になっているのか。
いや、単にことの大きさを認識できない人間を国のトップにすえているだけのことだろう。

このような「20世紀前半の亡霊」は早く地の底に帰ってほしい。


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