岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画『聖の青春』 人生を将棋の勝負にかけた男の壮絶な人生。

2016-11-26 20:43:32 | 映画・DVD 

1990年代に将棋の世界に逸材が続出したという。

その中に羽生善治と村山聖がいた。

主人公の村山聖は子供のころ、ひじりちゃんと呼ばれていた。

サトルとは読めない。

演じるのは、松山ケンイチさん。

ライバルの羽生は東出昌大さん。

将棋の映画だから対局場面がもっとも重要なことは言わずもがな。

それが凄いのだ。

そして一見同じように見えるシーンが続く。

それが、冗長だといういうコメントがあるが、それは違うと思う。

将棋は長い時間を闘う盤上の格闘技だ。

それを映画の中で観客に感じてもらわなくてはならない。

盤を眺めながら、主に上半身の動きで心の有様を表現しなくてはならない。

これがどれほど力がいることか。

観客も息が詰まる。

村山聖は、幼児期に難病に罹り、自分の人生が他の人ほどの長さを持っているとは思っていない。

二十歳になれるかどうかもわからない。

それが彼の人生に重くのしかかる。

彼は少年期には自分の短い人生を何に賭けるか決めていた。

他の子供たちのように、それこそ冗長に時間を消費しているわけにはいかない。

実はその焦りと格闘が彼を29歳まで生かしたのかもしれない。

役者さんいい仕事していますね。

感心しました。

 


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1 コメント

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Unknown (k-24)
2016-11-26 21:08:04
こんばんは^^

この映画は、是非、見に行きたいと
思っています。
村山聖さんから学ぶことは、
とても多いと思います。
ご紹介、ありがとうございます。
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