岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「政治の監視。市民の責任」 湯浅誠さん。

2008-12-17 22:21:38 | 国民と国会と政治
朝日新聞の12月17日付文化欄に、このたび、大佛次郎論壇賞を受賞して、
と題した湯浅誠さんの文書が掲載されていた。
私のような天の邪鬼が全面的に賛同する内容です。
ぜひ目を通していただきたい。

「政治の監視。市民の責任」という見出しは、政治の監視をするのは市民の責任である
という文字通りの意味だが、言葉は鋭い。

・「この命、生活を守れないならば、あなたは政治家失格だから退場しなさい」
・「今回の不況は人災である」。日本の米国追従の経済界が起こした不況を、他国の
せいにする、「そんな下劣なものにひきづられる必要はない」。

・財源論など気にする必要はない。「2年前まで埋蔵金など存在しなかった。
しかしそれが『ある』ということになった。
私たちに真実は伝えられておらず、したがって正確な判断もできない。
それはわたしたちの責任ではない」。

・「けっきょく、私たちはナメられてきたのだと、思う」。
そして、ナメられても黙ってきた。
「私達に責任があるとしたら、そこにこそ責任がある」。

そして、「政権を担う人たちには、私たちを恐れてもらわなければいけない」。

最後に、「主権は民にある」と結ぶ。
まことに、明快。痛快。

湯浅さんの主張は、相手の土俵で相撲を取るな、ということだと思う。
これは、私たちが陥りやすいことだと思う。
財源や税金論などの論争の場に入り込んでいくと、私たちは中央官僚の敵ではない。
敵ではないが、それがどうしたということを言い切る。
私たちは信じることを主張する。そのことから始まる。
そのように強く思いましたね。


※写真は自宅近くの野球場の周りの落葉。


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