実感。勝ちきることの困難さ。谷亮子選手。

うーん。
谷選手の試合を１回戦から観た。
４年に一度。数時間（試合時間は合計３０分足らず）で５試合をこなす。
そして、様々な相手に対峙して様々な困難を乗り越えなくてはならない。
谷選手の敗退は、指導１回で決まった。
攻め続けなくては勝てないのではなく、指導がくる。
迂闊に攻めれば、間違いなくかえされる。
攻めながら守る。そのバランスが少しでも狂うと指導がくる。
これは試合ではないと思う。
勝負かどうかもわからない。
５分という時間的な制約の意味は、見る側の都合だろう。

今日の谷選手の体調はあまりよくないのでは、と思った。
試合運びにも切れを感じなかった。
谷選手にしても大きなプレッシャーだったのだろう。

しかし、立ち居振る舞いはまちがいなく王者だった。
私は谷亮子選手こそ、真の武道家と信じている。

勝負の世界だ。負けもある。
これからだよ。武道家の真骨頂は。
いい顔していたなー。
見ているからね。