北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

春は呼び寄せられるのです

2006-03-11 23:36:23 | Weblog
 寒気が入り込んで寒い一日ですが、冷たい雨が降っています。こうしてだんだんに春になってゆくのでしょうが。

【雪割の心】
 3月になると、各家庭で雪割が始まります。降った雪は放っておくと固まって厚い氷になるのです。

 しかし今日のような休日はこぞって敷地の中の雪を道路にばら撒いたり、暑くなった氷を先のとがったスコップなどで割る作業が始まります。これを雪割りとか氷割りと言うのです。

 氷は大きく固まったままだとなかなか解けないのですが、小さく砕くと解けて足で踏みつけると粉々になるほどに柔らかくなるのです。

 雪氷輸送プロジェクトでいうとまさに氷を長期に保存する最大のコツは、氷を大きなままで取っておくことだということが北海道の人間には実感としてわかります。

 氷割をすると、見る見るうちに小さくした氷は解けて、側溝に流れてゆきます。このチョロチョロという音が春を呼び寄せる音であることを北海道の人間なら誰もが感じることでしょう。

 春の小川はさらさらいくよ~♪という唱歌がありましたが、まさにこの「さらさら」という表現は雪解けの水が流れてゆくさまを上手に表しているようです。

 なにもしなくてもどうせ春になれば解けるじゃないか、と思われるかもしれませんが、その日を少しでも早く迎えたいという切なる思いが雪割という行動になってゆくのです。

 もうこうなるとちょっとした雪が降っても3日と持たないことでしょう。春は自ら呼び寄せることができるのです。
 
コメント
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