今日の沖縄は気温が14~15℃とのことで、前日の稚内から見るとさわやかな春の風という感じです。
しかし地元の人達は「寒い~、冬に逆戻りだ~」と叫んでいます。「さわやかな気候じゃありませんか?」と尋ねると、「昨日は25℃あったんですよ!きょうはもう冬に逆戻りですよ」ですって。
ところ変われば感じ方も変わるんですね。
【ツール・ド・おきなわのお話し】
午後1時半からNPO法人であるツール・ド・おきなわ協会の皆さんやツール・ド・おきなわ実行委員長のMさんたちとお会いして、ツール・ド・沖縄のお話しを伺いました。
ツール・ド・おきなわは今年が18回目と言うことで、北海道が行っているツール・ド・北海道からは2年遅れで始まった自転車競技大会です。
「当時は沖縄で国体の全国一巡目が終わった頃で、スポーツで地域振興をしようという気運がすごく高まっていましたね。今でも宮古島トライアスロンや那覇マラソンなどのスポーツイベントがこちらでは盛んです」とは実行委員長のMさんです。
ツール・ド・おきなわがツール・ド・北海道と異なるのは、沖縄はコースが毎年決まっていること、イベントは土、日の二日間だけ、参加者を多く迎える参加型で行こうという指向、そのために多様なメニューを用意しているという点などです。
「ツール・ド・おきなわを続けてみて、地元に自転車乗りが増えたと言ったような波及効果はありますか?」
「ツール・ド・おきなわへの参加者は年々増えていてそれが心強いです。しかし沖縄の地元が自転車好きな土地柄になっているかといわれるとそうはなっていません。いまだに沖縄は車社会です」
「地域振興を元々目指していたのでしょうか?」
「元々そういうことで始めました。そこで地域とマスコミと我々のようなノウハウ団体の協力で始めようとしたのですが、県の補助との絡みでマスコミよりは県との結びつきが強くなりました」
「コース設定に警察の協力が欠かせないと思うのですが」
「毎年同じコースなので、その点は何とかなりますが、最初はやはり苦労しました。それでも当時の名護市長が協力に力添えをしてくれました。また当時の名護警察署長も理解して下さって本当に助かりました」
「苦労する点はどういう点ですか?」
「我々は道路を両車線完全に封鎖して行いますので、事前告知をしっかりするように言われています。しかし最近は観光客も結構多く、また観光客がレンタカーを借りてドライブすることがすごく多くなりました。そのため道路を封鎖しているところまで来て『知らなかった』ということがままあります。しかし道路の合流するところでは必ず人を立たせて車を止めていますが、これには北部市町村のボランティアが800名も参加してくれています」
「お話を聞くと美ら海水族館も連日1万人以上のお客さんがいるとかで、かなり観光振興が進んでいるように伺えますが、ツール・ド・おきなわが11月に開催される意味はなんですか?」
「昔は観光入れ込みに波があって、6月と11月はお客さんが落ち込むシーズンだったのです。それで11月に設定をしたのですが、結果としては一年で最後のレースということになったので『一年の締めくくりは沖縄で』を合い言葉にして宣伝しています。しかし最近はこの6月と11月に修学旅行などを入れてくるようになり、あまりシーズンオフという感じではなくなりました。北部は観光で地域振興がされてしまったのかな、と思うこともありますよ」
「運営していて気付いたことはありますか?」
「やはり国際力をつける方が良いと思います。また海外も欧米を相手にするのか、東アジア圏内でのアジアサーキットという位置づけにするか、といった変化の方向が有り得ると思いますね」とのこと。
こちらには宿泊所としてリゾートホテルが数多くあるので、参加者が来ても宿泊に困ることはないようだ。
「これからは少し高級路線にも挑戦してみようと思うんですよ。宿泊のレベルを上げるとかね」
参加者も団塊の世代が増えて来つつあるという。沖縄はこういう世代を取り込むのにやはり熱心だ。観光を主産業にしなくてはならない地域の熱意の表れなのかも知れない。
北海道が観光にかける気持ちは、沖縄のそれに遙かに及ばないように感じた。切迫感というか熱心さというものの差でしょうか。
しかし地元の人達は「寒い~、冬に逆戻りだ~」と叫んでいます。「さわやかな気候じゃありませんか?」と尋ねると、「昨日は25℃あったんですよ!きょうはもう冬に逆戻りですよ」ですって。
ところ変われば感じ方も変わるんですね。
【ツール・ド・おきなわのお話し】
午後1時半からNPO法人であるツール・ド・おきなわ協会の皆さんやツール・ド・おきなわ実行委員長のMさんたちとお会いして、ツール・ド・沖縄のお話しを伺いました。
ツール・ド・おきなわは今年が18回目と言うことで、北海道が行っているツール・ド・北海道からは2年遅れで始まった自転車競技大会です。
「当時は沖縄で国体の全国一巡目が終わった頃で、スポーツで地域振興をしようという気運がすごく高まっていましたね。今でも宮古島トライアスロンや那覇マラソンなどのスポーツイベントがこちらでは盛んです」とは実行委員長のMさんです。
ツール・ド・おきなわがツール・ド・北海道と異なるのは、沖縄はコースが毎年決まっていること、イベントは土、日の二日間だけ、参加者を多く迎える参加型で行こうという指向、そのために多様なメニューを用意しているという点などです。
「ツール・ド・おきなわを続けてみて、地元に自転車乗りが増えたと言ったような波及効果はありますか?」
「ツール・ド・おきなわへの参加者は年々増えていてそれが心強いです。しかし沖縄の地元が自転車好きな土地柄になっているかといわれるとそうはなっていません。いまだに沖縄は車社会です」
「地域振興を元々目指していたのでしょうか?」
「元々そういうことで始めました。そこで地域とマスコミと我々のようなノウハウ団体の協力で始めようとしたのですが、県の補助との絡みでマスコミよりは県との結びつきが強くなりました」
「コース設定に警察の協力が欠かせないと思うのですが」
「毎年同じコースなので、その点は何とかなりますが、最初はやはり苦労しました。それでも当時の名護市長が協力に力添えをしてくれました。また当時の名護警察署長も理解して下さって本当に助かりました」
「苦労する点はどういう点ですか?」
「我々は道路を両車線完全に封鎖して行いますので、事前告知をしっかりするように言われています。しかし最近は観光客も結構多く、また観光客がレンタカーを借りてドライブすることがすごく多くなりました。そのため道路を封鎖しているところまで来て『知らなかった』ということがままあります。しかし道路の合流するところでは必ず人を立たせて車を止めていますが、これには北部市町村のボランティアが800名も参加してくれています」
「お話を聞くと美ら海水族館も連日1万人以上のお客さんがいるとかで、かなり観光振興が進んでいるように伺えますが、ツール・ド・おきなわが11月に開催される意味はなんですか?」
「昔は観光入れ込みに波があって、6月と11月はお客さんが落ち込むシーズンだったのです。それで11月に設定をしたのですが、結果としては一年で最後のレースということになったので『一年の締めくくりは沖縄で』を合い言葉にして宣伝しています。しかし最近はこの6月と11月に修学旅行などを入れてくるようになり、あまりシーズンオフという感じではなくなりました。北部は観光で地域振興がされてしまったのかな、と思うこともありますよ」
「運営していて気付いたことはありますか?」
「やはり国際力をつける方が良いと思います。また海外も欧米を相手にするのか、東アジア圏内でのアジアサーキットという位置づけにするか、といった変化の方向が有り得ると思いますね」とのこと。
こちらには宿泊所としてリゾートホテルが数多くあるので、参加者が来ても宿泊に困ることはないようだ。
「これからは少し高級路線にも挑戦してみようと思うんですよ。宿泊のレベルを上げるとかね」
参加者も団塊の世代が増えて来つつあるという。沖縄はこういう世代を取り込むのにやはり熱心だ。観光を主産業にしなくてはならない地域の熱意の表れなのかも知れない。
北海道が観光にかける気持ちは、沖縄のそれに遙かに及ばないように感じた。切迫感というか熱心さというものの差でしょうか。