北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

手紙の宝物

2011-06-19 23:43:01 | Weblog
 長女の結婚式から一日明けて、昨日参加した親類からも『よい結婚式でしたね、改めておめでとうございます』というメールが相次いで届きました。おかげさまで親の役目を一つ終えることができ、ほっとしています。


 昨日の娘からの手紙を再度読み返し、涙をこぼしながら朝一番でブログを書きました。悲しいわけでもないし寂しいわけでもなく、嬉しいのともちょっと違うんだけれど思い出すと鼻の奥がつんとなるのはなぜでしょう?

 妹の次女にはこっそり伝えていたらしいのですが、長女も実はこの手紙を書く内容を思っては泣き、書いては泣きして書き上げるのに三日もかかったのだとか。予想以上に思いのこもった手紙でした。


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 なんだかんだで家の整理などをして買い物に出かけて帰ってみると新郎新婦が挨拶をかねて預かりものを取りに来ていました。

 娘の婿さんはついでにパソコンを持参してくれていて、我々が昨日見ることができなかったプロフィールビデオとエンドロールビデオを見せてもらうことができました。

 幼かった婿さんの成長の姿とともに、娘の幼かった頃からの写真が流れて、そこには若かった私たち夫婦の姿がやっぱりホロリとしてしまいました。

 涙が出るのは過ぎた時が懐かしくて、そこにはもう戻れないことに改めて気づくからなのかもしれません。

 昨日の両家代表謝辞で「子育ては大変だし楽じゃないけれど、その時を過ごした先には幸せがあると分かりました」と分かり切ったつもりで述べたことをもう一度このビデオが思い出させてくれました。

 人間、物事が分かってしまっても平気になるわけではないのですね。


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 そして朝娘の手紙を読んでいて、手紙には書いてあるものの、昨日の朗読の時は読み飛ばした一節があることに気がつきました。

 訊こうかどうか迷いましたが、(もういいや)と思って娘にそのことを訊ねました。

「この一節は読み飛ばしたのかい?」すると娘は「うん、手紙では伝えようと思ったけれど、ね。読み飛ばしたから次にどこから読むか一瞬とまどっちゃった」

 
 そうだね、あなたと私たちだけが共有できていればよいことがあるよね。

 その思いをお互いに忘れずにいよう。それでずっと繋がっていられるのだから。

 今日改めて、この一通の手紙は宝物になりました。

コメント (2)
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