北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

サンマ船のいる風景

2011-07-07 23:45:37 | Weblog


 今日の釧路は気温が高く日中の最高気温は23℃くらいとのこと。もうこれが暑いと思える体になった私は既に釧路っ子の仲間入りです。

 さて今夜は市と開発局と釧路総合振興局の幹部の皆さんとの合同懇親会がMOOの裏手にある岸壁炉端で催されました。

 明日からのサンマ流し網漁を控えて、MOOの岸壁にはサンマ漁の船が何隻も停泊しています。炉端を楽しむすぐそばに漁を待つ船の姿が見えるというのはなんとも港町の風情があって、実によいものです。

 船体に書かれた船籍はHKとあって、北海道所属の船が多いようですが、中にはMGと書かれた宮城県の船やITと書かれた岩手県の船もちらほら見えました。

 東日本大震災による津波被害で心配されたサンマ船の見込みも、昨年が140隻だったのに対して120隻ほどは来てくれるのではないか、という見通しがあるそうで、大幅な激減にはならないでほしいものです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 この時期に水揚げされる夏サンマは日本列島に沿って北上をしてくるもので、産卵を控えているために痩せぎみのため、焼くよりも刺身が美味しいと言われます。

 また同じ時期に日本列島をはるかに離れた太平洋沖を北上する群れは、北方領土のまだ先のアリューシャン列島付近で冷たい親潮にぶつかり、そこで餌をとりながら南下してきて脂ののった秋サンマとして水揚げされます。



   【釧路水試だよりNo.85より】


 しかし最近ではサンマが北海道東沖まで南下してくる前に、中国や韓国の船が公海上で捕獲されてしまうことが多くなっているのだそう。

 サンマと言えば日本人は大振りで油の良く乗ったものが好まれますが、こうした公海上で獲られるものは小振りであるものの逆に缶詰にはしやすく、ロシアで消費される缶詰に最適なのだとか。

 資源管理などがどのようにされているのかよく分かりませんが、日本も負けずに美味しいサンマを水揚げしてほしいもの。産業が動いている様子もこれまた貴重な観光資源です。

 活気あふれるまちの姿を楽しみにしている人は多いはず。サンマの豊漁を期待したいものです。


   【豊漁を期待しています】



《釧路水試だより No.86(2005)》より http://bit.ly/qv3Cl3
コメント
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