北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

目指せ!ロコが驚くロコ・ガイド

2011-07-05 23:45:24 | Weblog
 今日は市内で、様々な企業や団体の支社長や支所長など地方のトップが集まっている親睦会でミニ講演。

 いただいた時間は20分なので、ごく軽くエッセイ風に釧路での私の生き方についてご紹介とお願いをいたしました。

 今日のメンバーは約30名ということでしたが、多くは転勤生活に単身赴任でいらっしゃっている方。そこでまずは釧路における『単身赴任の真髄』についての二つの分かれ道について。

【単身赴任の真髄】
 転勤生活の方はこの地釧路にいるのもせいぜい2、3年間のことだと思います。つまりこの地域に住むものの、やがてはこの土地を離れる宿命と言えます。

 そのときの生き方にあるのは二つの分かれ道。一つ目は①たった2、3年のことだから我慢して、余計な苦労は背負わない、という生き方で、もう一つは②たった2、3年しかいられないのだから友達を作り語らい、思い切りこのまちを味わい尽くすというもの。さて、どちらの生き方を選択するでしょうか?

 平家物語の壇ノ浦の合戦において、平清盛の四男だった平知盛は、平家の敗北がほぼ決したころ、「見るべき程の事は見つ(見るべきものは全部見た)」と言って鎧を二重に重ねて入水しました。享年34歳、そこまで行かなくても、この地で見られるものはすべて見てから去りたいとは思わないでしょうか。


【来た時よりも良いまちにして去る生涯学習】
 そうしてたった2、3年だけれど、この地に赴任して来た時よりも良い町づくりに貢献するのが生涯学習的生き方。それを貫けばきっと、「あなたがいたから楽しかった」と言われ、再訪時に「ただいま!」と言える心のふるさとになることでしょう。

 地元の人たちに刺激を与えて、「宿命定住民から選択定住民への意識覚醒」をしてもらおう。仕方なく住んでいるのではなく、自らの望みで住んでいるまちなんだと思い直してもらいましょう。

 地元を楽しみ地元に詳しい人のことをロコ(local = 地元に詳しい地元民)と呼びましょう。サーフィンでは地元民で~をよく知っている人のことをロコ・サーファーと呼んでいます。地元を楽しみよく知る地元民をロコと呼ぶのです。



   【阿寒川のポイント探し】


【ロコが驚くロコガイドのすゝめ】
 釧路での生活が一年を過ぎ、いよいよ私にとってはゴルフやテニス、インドアスポーツなど、どこでもできるアクティビティに興味がなくなりました。

 釧路も、「涼しいからどうぞ」なんて、涼しいことだけが売るべき魅力でしかないというのでしょうか。そんなことだけではない魅力がこの地にはあるではありませんか。

 しかし、釧路・道東という一級のフィールドを楽しませてもらうためにはこちらにも「礼儀」や「眼力」、「スキル」などが必要になります。
 
 私も最近は乗馬、フライフィッシング、カヌー、シーカヤック、温泉、登山、自転車、グルメ、歴史探訪、釧路検定…などに挑戦しこれを楽しんでいますが、地元を深く見れば見るほど、さらにその深さが分かります。

 今回生まれた生を価値あるものにするためには「意思」と「能力」が必要なのです。

 やりたいアクティビティには限りがないけれど自分の時間資源には限りがあるものです。地元案内の引き出しを多様にもつロコ・ガイドとして、また観光客を迎えておもてなしができる一人の市民として、駆け足で生涯学習的生き方を貫きたいものです。

 釧路はロコ・ガイドになりがいのある土地です。長年の地元民よりもよっぽど地元を知るよそ者になって、「どうだ!」とばかりに威張って帰ろうではありませんか。

 今日のキーワードは、『目指せ、ロコが驚くロコガイド!』としました。

 地元も驚くほどに地元をよく知ってやりましょうよ。
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