北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【おまけ】日本は”ジャパンランド”というテーマパークだ

2012-01-11 23:48:58 | Weblog
 FMTokyoの名物ラジオ番組の「アヴァンティ」。

 年末はこの一年を振り返って印象に残る会話を再放送していました。

 私が好きだったのは、ハーバード大出身という異色の外国人芸人、「パックンマックン」の外人の方のパックンこと、パトリック・ハーランさんの発言でした。


    ※     ※     ※     ※     ※
 (以下、ほぼラジオの聞き取りメモ)

 3.11のときは電車に乗っていました。道を歩いている人たちが互いに思いやりを持っているのがよくわかりました。

 その場で生まれたチームワークをまざまざと見せつけられたんです。

 秩序、忍耐力、順番を守る心など、幼稚園生が学ぶようなことを大人になってもそのまんま。これは日本の自慢であり誇りです。私もアメリカ人に自慢しているんですよ。
 もう18年住んでいるからもう日本は私の自慢です。

 日本にはいいところがたくさんあります。治安、教育や仕事に対する熱心さ、そして謙遜の心…。

 もっとも「謙遜の心」については最初は戸惑いました。「私はテニスは初心者なんで…」というので、「大丈夫、僕も初心者だよ~」なんてやってみたら相手がむちゃくちゃうまかったりして…(笑)

 ようやく今は何を言われても(ああ、また謙遜しているな)と分かってきましたけど。

 腰の低さや思いやりは日本が世界に広めてほしい徳目ですよ。


    ※     ※     ※     ※     ※

 
 僕のヨーロッパの友達が日本へ来るとみんな日本が大好きになるんですが、僕がアメリカへ行くと逆にカルチャーショックで嫌になっちゃって早く日本に戻りたくなる。

 アメリカにいると、「なんでみんなこんなに仕事が雑なの?」とか、「なんで機械が動かないの?」、「なんでバスに乗った時にお札を入れたらおつりが出ないの?」とかがっかりしちゃいますよ。

 
 これが普通だと思っているかもしれないけれど、世界でも珍しい国なんです。

 何気ないお店に入った瞬間に、「いらっしゃいませ~」と言われるそんなちょっとした心遣いが大好きです。

 
 震災で混乱していた時に、車に乗った若者が「○○方面に行きますけど乗りますか~?」と声をかけていたんです。「今どきの若いものは…」なんてよく言われますけど、まさにその若者がそういう行動をしていたのを見てとっても感動しました。

 
    ※     ※     ※     ※     ※





 日本って、国全体がお金のかからないテーマパークに思えちゃう。

 テーマパークって皆ニコニコして優しいでしょ?ゴミも落ちていないし、乗り物だって全部ちゃんと動く。

 "ジャパンランド"ですよ、この国は。そしてそこの従業員の教育がすごい行き届いているんですよ。

 日本に生まれたってことはとっても幸せ。自信を持ってそう思ってください。

 日本に生まれていない僕がそう思っているんですから(笑) 


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 聞いていて心が温まる良い話でした。

 私たちも改めてこの国の力をしっかりと自覚して自信を持ちたいものです。 
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元気創造枠のプレゼンテーション

2012-01-11 23:45:19 | Weblog



 来年度予算の目玉として注目されている、『平成24年度元気創造枠』の審査会が行われました。

 元気創造枠というのは、職員が意欲を持ってやりたいとい提案する新しい事業の枠のことで、今年から始まった新しい職員提案制度です。

 どれくらい集まるものかと心配していましたが、全部で20個のプロジェクト提案が出されました。

 中身について書きたいのですが、そもそもこの審査自体が予算査定の過程作業の一環ということで、まだ書けないのが残念です。


    ※     ※     ※     ※     ※


 ところがそんなつもりで記者クラブにお知らせをしたところ、マスコミの皆さんの不満が爆発。

「こんな興味深い話を取材させないとはどういうことか。『行政を見える化する』と言うのではなかったか」とテレビと新聞の代表幹事がそろって担当部長のところを訪れて強く取材を申し込んできました。

 いかにも正論な主張でもあるので、一番最初のプレゼンテーションのコマだけの映像を撮ってもらうことで了承をしました。
 
 プレゼンテーションは一人10分で、その後に5分の質疑応答があります。審査員は市長、副市長、行政センター長など全部で9名。プレゼンテーションをする側は緊張するでしょうね。




 取材陣に囲まれたトップバッターだけは取材のために公開されましたが、彼のテーマは、地域の木材を木質ペレット化し、しかもそれを障碍者施設にやってもらうことで就労の単価もあげられるのではないか、というものでした。

 これで経済の域内循環も果たせるし、福祉的な役割も果たせるのではないか、という新しい視点です。

 まだまだ荒削りな提案ですが、まずは実験的に取り組んでみることでいろいろと研究したいという提案に市長もうなづいていました。


    ※     ※     ※     ※     ※


 全部で20個もある提案を次から次へとプレゼンしてもらいましたが、総じて皆説明が上手で、審査員は一様に感心していました。

 パワーポイントの作り方も個性あふれるもので、時間はほぼ正確に進行ができています。かなり事前に練習したのでしょう。私もポイントを押さえつつ、時折ユーモアを交えて会場を沸かせる計算された説明ぶりには感心しました。




 全部が終わったところで再度記者クラブから市長に対して感想を聞きたいという申し入れがありました。

 市長からも、「行革の流れの中で、これまではスクラップ&ビルドと言いながら、スクラップばかりに目が行きがちでした。そして予算を削るのが仕事で新しい提案が出しにくい風潮が出来上がっていたのではないでしょうか。それを、現場や制度を一番よく知っている職員の熱意を込めた提案を募集することで、提案力があることも良くわかりました。その熱心さに感謝したいと思います」と非常に高い評価が得られ、満足な様子。

 マスコミ人からも、「いや本当に、最初の一コマを聞かせてもらっただけでも、次も聴きたいという気になりましたよ」と残念そうな声、声、声。

 審査員の中からも、「こういうプレゼンの現場を若手職員に見せればよかったね。非常に刺激になるし、良い手本を見られたのじゃないかな」という声が寄せられました。

 今年から始まった職員提案事業制度の元気創造枠。これからどれだけ予算をつけるかの市長査定作業が始まりますが、なんだかシンパシーを感じてしまったので、切りにくくなってしまいました。

 実に至福のひと時。釧路市職員も立派です。
コメント (2)
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