北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

草と木の違いは

2012-01-05 23:45:54 | Weblog
 釧路華道協会の新年会に招かれました。

 毎年この時期は市長に対して各種の新年会へ出席の要請があるのですが、会も重なるために一つの会合にちょっとの間しかいられません。

 それが会に参加している方に申し訳ないというので、昨年からできるだけ副市長以下担当部長が席に残っていろいろなお話を伺おうということにしました。

 そんなわけで私も華道協会の新年会に招かれたのですが、この華道協会の新年会の呼び物が来賓による新春初生け。

 市長がまだ前の会合に出ているために、恥ずかしながらこの私が新春初生けにチャレンジです。

 華道のベテランの女性が大勢でじっとこちらを見る中で花を生けるというのはなかなか緊張するものです。

 もっともちゃんとした指導の下で生けるので、そこそこの出来にはなりました。

 どうでしょう、こんな感じ。


   【新春初生けはこんな感じです】


 
 さて花を生けるとなると相手は草や木です。皆さんは草と木の違いって何か知ってますか?

 木には年輪があって草にはない、とか思いますが、正解は「草は翌年のための冬芽が地中にあって、木は冬芽が地上にある」というもの。

 植物は進化の過程で長い間、冬を越して生存してゆくことに苦労していました。

 そこで子孫を残すために、一年で種をつけて冬になると死んでゆくということを始めました。しかしこれだと一年間しか生長できないために植物体は大きくなることができません。

 そこで次に工夫したのが、地中に栄養分をためて冬芽も地下で守ることで、これを使って翌年にまた地上で成長をする生き方。これが二年草で、さらに毎年栄養を貯めてゆくのが多年草という形態になりました。

 しかしさらに生長をするためには、いちいち成長した分をむざむざと捨てるのではなく、それを残そうという生き方があり得ます。

 そのために木では冬に葉を落とした後に、翌年葉や花になる冬芽を枝に残すことに成功しました。

 そのおかげで一年かけて生長したところから改めて翌年の生長を始めることができて、どんどん大きくなることができるようになりました。

 草本類は大きくなるのに限界があるのに対して、木本類が何十メートルも大きくなれるのはこういうサイクルが可能だからです。

 結局、自分の殻に閉じこもってしまう者には限界があって、自分の殻を破って新しい世界へ飛び込んだ者は限界を超えて大きくなれるということ。

 自分の殻を破って大きくなるには、昨日と違った自分になろうとする努力しかないように思います。

 草にとどまらずに気を目指したいものです。 
 
 これが厳しい冬の寒さに耐えて
コメント (2)
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