北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ガールスカウト評議員会

2012-01-21 19:37:39 | Weblog
 東京で開催されたガールスカウト日本連盟の評議員会に出席しました。

 評議員会は毎年この時期に行われるもので、法人としての活動に対して意見やアドバイスを行うのです。

 今年の活動としては、まず東日本大震災の被災者支援として募金活動を行い、約3,800万円が支援金として集まり、緊急物資として靴や肌着などを送ったり、被災児童対象のキャンプを行ったりしました。

 また国内では、少女に対する暴力を無くすキャンペーンやセミナーを行っています。

 もちろん例年通り長野県北部の戸隠でのキャンプなども実施して仲間作り活動も継続しています。


 また、日本連盟にとって今年の大きな話題は、ガールスカウト日本連盟の前会長の和田照子さんが世界連盟の理事に当選されたと言うことです。

 世界連盟理事会は17名で構成されていますが、この一人に日本人の女性が選ばれたとは誇らしい出来事ですね。

 実は和田さんは来月釧路を訪ねてくださることになっています。ぜひ釧路を楽しんで頂きたいものです。


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 世界的に見れば、まだまだ女性として活躍する機会は少ないのでそうした機会拡大も求めなくてはなりませんし、女性自身の個の確立も課題ではあります。こうしたことにも堅実な運動を展開して行かなくてはなりません。

 さて、こうした活動状況を一通り伺いましたが、課題はやはり会員数の減少です。

 現状をつぶさに分析して行くと、小学校までは参加していても中学校あるいは高校へと進学する段階でこぼれ落ちてしまうと言います。

 私はその大きな原因は、①基本的には少子化で全体のπが小さくなっていること、②親が子供達に期待する分野としては学力向上とスポーツ力向上などが大きく、そのために塾やスポーツ団に移る子が多いこと、などではないかと思います。

 学力やスポーツの力などは、そのまま就職などで有利になるという現世利益に直結しているという親の期待が大きいのではないでしょうか。

 ライバルはそのあたりにあるのではないか、と思うのですが、他の評議員からは、「そんな小手先の技術で差別化をするのではなく、堂々とした展開をすべきだ」という意見もありました。

 理事会としても差別化できるようなキャッチコピーをいろいろと考えているようですが、どんなかたちになるでしょうか。

 いずれにしても、実際に活動してどんな気づきや発見が、この世界に入っていこうと思わせたか、という体験談こそが、迷っている人たちへの後押しになると思います。情報発信をますますお願いしたいところです。

 

 
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 ガールスカウトってそれなりに活動していた女性もいるはずなのに、なかなか「ガールスカウト出身だというカミングアウトをする女性が少ないんですよ」とは理事会の悩み。

 ボーイスカウト出身の有名人って結構たくさんいるらしいのですが、ガール出身の有名人と言えば、国会議員の小池百合子さんとお笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜さんくらいなものです。

 こういう方がもっとたくさん出てくると話題性も高まるのですが。

 また私からは地元釧路新聞の「巷論」に書いた、ガールスカウト出身の女性医師による列車事故時の救出活動のエピソードを紹介しました。

 ガールスカウト活動を続けてきたからこそ養われた女性ならではの全人格的な素養は決して少なくないはずです。

 今既に社会の第一線で活躍されている方や、立派に主婦を務められている方たちがもっとカミングアウトして(笑)人格形成に与えた影響を広めることが一番効果的なのではないでしょうか。

 少子化にあっても女性としての全人格を陶冶するその意義は決して揺らぐものではありません。

 
コメント (2)
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