北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ボウリングは皆で一緒に

2012-01-03 23:45:36 | Weblog
 新年三日目。明日から仕事始めの方には申し訳ありませんが、明日釧路へ戻ることにして、今日は我が家族と娘夫婦たちと一緒にボウリングを楽しみました。

 ボウリングと言うと、アメリカの社会学者ロバート・パットナムに、「ボウリング・アローン、」という名著があります。

 これは、「一人でボウリングをする」という意味ですが、この言葉が象徴しているのが、アメリカ社会の連携と絆の喪失だとパットナムは考えました。

 アメリカ人はボウリングが大好きなのですが、かつてはボウリングを友達とわいわい言いながら楽しんだもので、それが地域で生きるといいうことを同義でした。

 それが、一人で来て会話もなく一人でボウリングをし、一人で帰る、ということは一緒にボウリングをしてくれる友人が近くにいないと言うことです。

 彼はイタリアの北部と南部を調査して、その地域の生活の様子から、地域の連携がしっかりとある北部はそれを地域の経済活動に活かして発展した、と読み解き、この力を「ソーシャル・キャピタル」と名付けました。

 一見そのまま訳すと、「社会の資本」となりそうですが、単なる公共事業による社会資本ではなく、人同士の繋がりの力をして「ソーシャルキャピタル」と呼んだのです。

 3.11の東北大震災では、被災後の助け合いの姿にまさにソーシャルキャピタルを見た思いがしましたが、都会でもいざとなると被災した直後には車に見知らぬ人を乗り合わせて送るなどといったボランティア的行動も見られて、そういう素地・素養をもった日本人を誇らしく思ったものです。

 最近ではネットでの友人の方が、住まいのお隣さんよりも密な付き合いをするようなことが常態化してきていますし、一人で生活するライフスタイルが注目されて、「お一人様」というターゲットカテゴリーを生みつつあります。

 これが今後どのような社会を形成して行くのかを見守りたいものです。


    ※    ※    ※    ※



   【五連続ストライクなんて初めて?】


 さて、実際の久しぶりのボウリングでは、1、2ゲームと調子が出なかったのが、3ゲームになってようやくレーンとの相性が合うようになり、一投目から連続5つのストライク。終わってみればオープンフレームが一つの216という、ほぼ20年ぶりの200アップというマグレな記録が出ました。

 今年は何かをやると思っていましたが、もうこれでやってしまったので、後は何もできないかも知れません。


   【200アップなんて久しぶりですねえ】


 冗談はさておき、ボウリング場にはグループや家族で来ている団体がたくさん見られましたが、その一方でやはりお一人様のお客さんが何人かいて、黙々と投球を続けていました。

 繋がりのない一人ではなく、一人だけど繋がっているということは可能だと思いますが、果たしてそれを支えているのはネットだ、ということになるでしょうか。

 日本でのお一人様の生態も注目したいところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする