先日釧路以来の知人と久しぶりに会った時の話。
「やあ、お久しぶりです」から始まって、四方山話をひとしきりした後で、その方から「ところでさ、なに、小松さん、釣りをするのかい?」と訊かれました。
「いやいやいや、先輩ほどではありませんがね。でもどうしてそんなことを?」と言うと、「この間、あなたのブログを何気なく見ていたら、釣りの話が出ていて、(おー、釣りするんだ)と思ったんだよね。僕、ある港に釣り船を持っているからね。春になったら行きませんか」とのこと。
「それはありがたいです!ぜひお願いします。忘れないでくださいよ」
「分かってるって(笑)」
なんと、また一人、釣り船を持っている人と釣りでつながることができました。これも日頃からブログやSNSを通じて自分の日頃の情報を外に向かって発信していたからにほかなりません。
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転勤生活が続いた私ですが、東京生活でまだ子供が小さかった頃に、長女が学校へ行けない、いわゆる不登校になりました。
なかなか大変だったのですが、職場の上司に「実は…」と相談をしたところ、「大変だねえ、それじゃあ環境を変えた方が良いかな」となって、二か月ほどで、転勤させてもらって家族ともども地方都市に移り住むことができました。
不登校は簡単には直りませんでしたが、それでも丁寧に対応してくれる学校の先生たちのおかげで、1年半後には学校に行けるようになり、いつしか無事に復帰してくれました。
娘の話をしていると、「いや、実はうちのところも子供が…」と、お子さんの不登校の話をこっそりとしてくる方が案外多いのに驚きました。
「え?あなたのところもそうなんですか?」
当時はまだ、家庭内の困難な出来事をカミングアウト(告白)することが恥ずかしいとか、はばかられるような雰囲気が世間に漂っていました。
確かに、噂されているのじゃないか、といたたまれない気持ちもありましたが、それでも「捨てる神あれば拾う神あり」で、どこかから救いの手が差し伸べられることもありました。
「元気のないときはこれを読むと元気になるよ」と言って、漫画の「じゃりんこチエ」を50巻まとめて貸してくれた先輩もいました。
自分を素直にさらけ出した方が、いろいろな繋がりが出てくるのだ、というのが私の経験です。