北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

私を見て突然泣いた孫

2022-08-15 23:04:51 | Weblog

 

 朝本を読んでいると、目が覚めた孫が起きて部屋から出てきました。

 1歳になった孫は普段ならそのまま私のところへ来て抱っこをせがむのです。

 ところが今日は近くまで来たところで止まってそこから近づいてこようとしません。

(あれ?どうしたのかな?)

「×××~(孫の名前)?おいで~」

 そう言っても孫は私から視線を外すと私の方を見ようとしません。

 孫がこういう態度をとるときはお気に召さない何かがあるのです。

 先日旅行先で猿回しの見世物があって、それを見せようと思って孫を抱っこをして近づいて行きました。

 お猿さんがペットボトルの栓を口でこじ開けてごくごく飲む芸で見物人から拍手を受けていました。

「×××~、お猿さんだよー」

 ところが抱っこしていた孫は芸をしている場所の反対の方を見て芸を見ようとしません。

 体を入れ替えて芸が見えるように動くとまた視線を外します。

 見ているとお猿さんを見ようとしていないことに気がつきました。

(なるほど、お猿さんがいやなんだ)

 お猿さんが怖いのか、とにかく見ることがいやだということを態度で示した孫でした。

 
 ちょうどそんな感じが本を読んでいた私を見た孫の所作から伺えました。

(あれ~?)

 普段はもっと嬉しそうに私のところへ寄ってくる孫なのに今日はそれを拒否している感じ。

(ははあ…)

 はたと気がついたのは私が本を読むのに普段はかけないメガネをかけていたことです。

 眼鏡をはずして孫を呼ぶと今度はてきめんに嬉しそうにやってきました。

 もう少しで抱っこの手が届くというところでまたメガネをかけてみると、突然顔をくしゃくしゃにして「うわーん」と泣き出しました。やはりメガネが原因でした。

「あれー、メガネなんて私もかけているでしょう」と娘が笑いながらとりなしてもダメ。

 普段はメガネをかけていない私がメガネをかけている姿は孫にとっては見慣れない恐怖の対象だったようです。

     ◆

 思い出すのは妹が2~3歳の時に母方の祖父母のところへお盆に遊びに行った時のこと。

 祖母がなにやら話をしていて突然入れ歯を外したのです。

 それを見た妹は「ぎゃー!」と声を出して泣き出して祖母の前から逃げ出しました。

 私は別に何ともなかったのですが、歯が外れる人なんて見たことがなかった妹には大ショックだったに違いありません。

 今まで見たことのない初めての姿を安全と認識するには子供心に時間がかかるようです。

 私の場合はメガネをかけたり外したりすれば慣れてくれるでしょうか。

 普段メガネをかけていないからどうしたものか。

 お願い、泣かないでー 

コメント
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