北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

縁が繋がった ~ 亡くなった同級生の思い出

2022-04-15 23:14:09 | Weblog

 

 昨年高校の同級生が一人亡くなりました。

 彼とはお互いに大学受験に失敗した浪人時代を他の友人二人とともに四人でアパートの一室を借りた共同生活をした戦友のようなもの。

 彼は念願の医学部に合格し私もなんとか滑り込みで合格したものの、四人のうち一人が志を果たせず「全員サクラ咲く」とならなかったことで、皆で喜び合うこともなく共同生活はフェードアウトしてしまった形で終わってしまいました。

 その後の彼は医学の世界で功成り名を遂げて、同期の中では出世頭の一人となったのですが昨年志半ばにして天に召されました。

 その後そのことを嘆いていたら、なんと普段から接する機会の多い若手の知人が「実は僕はその方に家庭教師をしていただいていたんです。今でも奥様と繋がっています」ということで、不思議なご縁が繋がり、先日その彼と亡くなった友人の奥様と三人で故人を偲ぶ会食を行うことができました。

 
 大学に合格するまでを良く知っている私、大学生だった彼から勉強を指導してもらった知人、そして大学卒業の頃に結婚をして今日に至る奥様。

 この3人が揃うことで各人が持つ彼とのエピソードを足し合わせて故人の青春時代からの思い出と人となりが繋がり、心温まる時間でした。

 外から見た生前の彼は、医学の道を究めて各種学会でも頼りにされ、また大学内のポストでもトップを極め、さらにはオーケストラのフルート奏者、指揮者、そして裏方としても活躍するなど、「ほぼ完ぺきな人間」に見えました。

 しかしそんな彼も奥様からすると、「結構わがままでやんちゃでしたよ(笑)」とのこと。

 以外にも亭主関白な一面も伺えて、自由に生きた彼を懐かしみました。


     ◆


 ところでこのような会話を楽しむには場所の選定がとても大事です。

 今回は家の近くにある懐石料理の「雪峰」さんにお願いをしたのですが、三人用に個室にしてくださってコロナ対策はばっちり。

 品の良い女将さんに美味しい料理の品々、そしてなにより融通が利くのが良い。

 夕方の6時から始めた会食でしたが、話が弾んでいつの間にか時は過ぎ、はたと時計を見るともう22時半を回ってしまいました。

 話始めると思い出は尽きないものですが、お店のご配慮で素敵な時間が流れました。

 いつか同窓会で今日の話をネタにさせてもらいます。

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