私が子供の頃にいわゆる「シンナー遊び」というのが流行りました。
有機溶剤のシンナーがいい匂いだというので、それを嗅ぎ続けることで意識障害や意識喪失などの症状になり果ては依存症になる若者が増えて社会問題になりました。
当時としては不良の遊びとして、親や学校からきつく戒められましたが、私の記憶では自分の周りではやっている人はいませんでした。
シンナー遊びにせよ暴走族にせよ、いつの時代にも親や先生や社会から「止めなさい」と言われると逆にやりたくなってしまう人たちというのはいるものですが、そんな友人がいなかったことはラッキーでした。
先日から、釣りに行くためのフライを巻き始めましたが、糸を巻き終えたときに"ヘッドセメント"という接着剤を塗って仕上げることがあります。
透明な色合いで乾燥しても柔軟性を保つので柔らかい感じが出ます。
このヘッドセメントですが、これが長年キャップを開け閉めしていると中の溶剤が蒸発してドロドロした感じが強くなってしまいます。
そのためこれを薄める溶剤があってこれを混ぜることでトロミ感を調節するのです。
先日この薄める溶剤をフライショップまで買いに行ってきて、瓶に英語で"薄い"を著す"Thin"から、薄め液で"Thinner"とあるので(これだこれだ)と思って購入してきました。
そしてフライ巻きにこれを使いながら、うかつにもこれが「シンナー」であることに初めて思いが至りました。
(シンナーって、"Thinner"のことだったんだ!)
知らないことってまだまだあるなあ、と思った次第。
もちろん、フライを巻くときはできるだけ"Thinner"の匂いを嗅がないように作業しています。
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