昨晩(5月3日)の筑紫哲也ニュース23のシリーズ 憲法はどこへ?第二夜はゲストに名古屋大学教授・愛敬浩二さん(憲法学)と津田塾大学準教授・萱野稔人さん(哲学)、司会は筑紫哲也さんと善場貴子さんでした。
まず、愛敬先生が「日本国憲法は大日本帝国憲法より良く、改憲より良いものです」と、
愛敬先生は護憲なのかな、すると、萱野先生は改憲論者なのかしらと、私は既成の憲法論議を想定してしまいましたが、話が進むと、そうではない、憲法そのものが国民にとってどのようなものであるかという展開で面白かったです。両先生とも第99条を重視した話でした。
第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
萱野先生は、政治権力(国家権力)を握る政府が暴走しないように枠を作っているのが憲法であるということを強調しました。
そうですよね。この条文は国民に憲法を遵守しなさいというのではなく、国務大臣、国会議員・・・の遵守ですね。政治家は政治権力を与えられているので、その枠から越えることは・・・・大問題ですよね。
もう一つ面白いなと感じたのは愛敬先生が、もし、改憲で軍隊を持つならば、第25条もきちんと実行してもらいたい。と、
第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない
コレについて具体的な説明はありませんでしたが(時間の都合だと思いますが)、社会保障制度の充実をいっているものと理解しましたし、朝日訴訟で示された「第25条の規定は個々人の保障ではないという国の負担を回避したプログラム規定」を批判したものかしら。と思いました。
安倍総理は自分の政権で憲法改正と意気込んでいますが、2日付の朝日新聞の世論調査では「安倍政権で改憲」賛成40パーセント 反対42パーセントと、安倍政権の改憲姿勢は民意との距離感が浮かび上がると指摘しています。
私には安倍政権は暗雲のように重たく国民を押さえつけるような支配を感じます。
なにか、フランス革命前のルソーの気分、私なんかが同じ気分になれるわけないわね
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さーて、これからの日本は・・・やっぱり、もっと憲法の中味を読んで、議論しましょうよ。と、両先生も言っているのではないかしら。安倍総理もこのような先生方とも向き合って、おはなしなさったら、と。