星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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いただきます…

2022-09-16 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
きょうまでの数日 すてきな青空がつづいてお洗濯日和でしたね。 

昨日など 日中でもエアコンいらずの爽やかな風が窓から入ってくるので、 夏の間できなかった書庫の換気&断捨離をそろそろはじめようかと…

みつけたのは大量のレシピ。。 はるか昔、 故郷のOL時代に 職場に来ていた生命保険外交のおばちゃんが下さったお料理レシピのカード… それからファッション誌のお料理ページだけ切り取ったものや… いっぱい… 

いつか役に立つと思っていたのね、、 と懐かしみつつ (ちゃんとお肉篇、 お魚篇、 パスタ篇など 分けてファイリングしてあるの) この中のいくつ実際に作ったのかな…? 

キッシュやテリーヌなど かつてはつくったこともありました。。 かれこれ30年、 結局のところ日々の暮らしでいただくのは、 昭和のお料理のまま…笑 
でも、 先日書いたように 毎日いただくお味噌仕立ての具だくさんが、 この夏を乗り切る原動力でした。 ほんとに夏バテ知らずだったもの。。



鶏むね肉と舞茸と三つ葉の蒸し煮(下)はごはんにのせて山葵を溶いたつゆだくでいただくと美味しいの…♡

 ***

そんな折、、 この秋公開の映画の話題を見ました。 沢田研二さんが主演をつとめる『土を喰らう十二ヵ月』という映画。 作家の水上勉さんのエッセイがもとになっているとのこと。 予告編を見て、 白髪になったジュリーが水上勉さんの雰囲気と合っていてとても素敵に思いました。

そして この映画のお料理を担当されたのが 土井善晴先生。 昨年この日記にも載せましたね、 『一汁一菜でよいという提案 』(>>) あれから土井先生の御本や、 お料理や器を載せた雑誌など、 いくつか読みました。 ほんとうに コロナと自分の病後とで参っていたあの頃の私には とっても救いになった土井先生との出会い、でした。

水上勉さんが 晩年、 信州の小諸に暮らしていたのはなんとなく覚えています。 それよりもずっと昔、、 まだ私が中学か高校のころ、、 大人のほんものの恋などまだ知らない頃に 『越前竹人形』や『五番町夕霧楼』など 哀しい境遇の女性の物語を読みました。 幸にめぐまれない悲しくも美しい小説でした。 、、でも 読んだ自分はあまりにも若すぎた、、 昭和の子供ではあったけれど、 高度成長の時代の子供でもあった世代には、 水上さんの描く古い因習に翻弄される弱い立場の人々の物語はつらかったのでした。

、、 でも 『土を喰う日々: わが精進十二ヵ月』というエッセイ集、 いま読むときっと心にしみるでしょうね。 きっと映画も素敵でしょうね。


そして 水上さんのたくさんのたくさんの小説。 ほんとうに沢山あります。 かつての日本にたしかに存在していた人びとの生き様、、 忘れてしまっていた暮らし、、

いろんな本のタイトルや概要を検索しながら、 年を取ったからこそ読める小説がまだまだあることに気づかされました。 今だから読んでみたい、と思う御本が…

まずは 素敵なお料理の本、 読んでみます。 


土から遠く離れたこの住まいですけど… 山の匂い、  土の手ざわり、  思い出して…



おいしい日々をお過ごしくださいね…
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