星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

美しい季節を歩いて… そして

2017-10-13 | …まつわる日もいろいろ
昨日はとっても可哀想な日でした。。。

調べものがあって わざわざ電車に乗って出かけたのに、 其処は休館。。
(ちゃんとチェックして行かない自分が悪いのだけど、時間が無くて慌てて出たから…)

しゅん、として帰り道、、 せめて何か美味しいものでも買っていこうと寄り道して行ったお店は 臨時休業。。

、、いったい何しに歩き回ったんだろう…と しょげ返って家へ戻る道、、 きらきらと日差しが美しくて、 せつなさに追い打ちをかけるように私を追いかけてくる金木犀の薫り…  、、ほとんど泣き出しそうでした、私。。

悲しかったのではなくて、 あまりにも世界が綺麗で。。

 ***

気がつけば 十月も半分近くになり、、 (月の初めには悲しいこともありました)

これから年末近くまでが 東京では空と樹々と光がいちばん美しい季節。。 今年の春には毎週のくらい、 花を 桜を 見に出掛けましたね。 あれからもう半年。 今度は 色づき始める樹々を 木漏れ日を、 舗道を彩る落ち葉を、、 楽しまなくては。。

秋の日は短くて、、 そして冬支度を待っているあれやこれや。。





十数年ぶりにメール文通を再開した 人生の先輩と、 来月にはお会いできそうです。。 先日ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ作品の話や、 安部公房とジュール・シュペルヴィエルや 澁澤龍彦の話や、、 

だから読んでおきたい本も沢山。。


 ***

美術館にも行かなくちゃ。

先週出掛けた 国立博物館の「運慶展」も素晴らしかった。 ほんとは体調がすごく悪くて、つらかったのだけど、、 会場に入って 運慶のデビュー作だという大日如来様の前に立ったら、 なんだかふっと動悸がおさまるような そんな安らいだ気持ちになるのでした。 そういう体験は、 奈良や京都の寺院でも幾度か経験しているのですが、 なぜなんでしょう… 端正な仏像のたたずまいからなのか、 仏師やそれを守り祈る人々の想いが 歴史を超えてその胎内からなにかを伝えるのでしょうか、、

それはわかりませんけれど。。




「怖い絵展」にも行って、 キルケーや ハーピーや 夢魔の妖術とも対峙して来なくちゃ… 
だから気を強く持って、、しっかり前を見て、、


悲しいこと、 やるせないこと、 どうにもならないこと、、は 季節がしずかに遠くへ 彼方へ、、 運んでくれるのを信じて。。 金木犀の残り香の、 せつなさだけを胸に憶えていて、、


そうして美しい季節を歩いて、 大好きな人に会いに行きましょう。 だからそれまで、、 元気でいてね…

 ***


まずは 来週…


ウェストコーストの詩人に会いに行きます。
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