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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

沈まぬ太陽・・・

2009-10-28 | インポート
先週末封切りになった話題作「沈まぬ太陽」を観てきました~~。

山崎豊子さんの珠玉の作品の映画化です。
この物語のモデルと言われる「JAL」の経営問題をどう処理していくかが騒がれている今、タイミングよく・・・という感じの公開です(苦笑)。

この映画、三時間二十分という長いものですが、インターミッションを挟んであることと、豪華キャストであることから、あきないで最後まで観ることができました。

私は、映画を観る前に「小説」を読んでいましたので、「もうひとつ、つっこみが・・・」と思う部分がいくつかありましたが、多分「映画が先」という方には、それなりに観られると思います。

観終わったあと、公開初日の舞台挨拶で、主役の「渡辺 謙」さんが涙したことが分かりました。

カラチ、テヘラン、ナイロビ・・・ロケ地でのご苦労もいろいろあったでしょうし、フィクションと言っているもの「登場人物」のモデルと推測できる実在の人物の方たちや会社側からの抗議もかなり強行だったとか聞きます。
多くの人たちの努力と協力で、ようやくここまでこぎ着けた・・・と思うと感無量だったのでしょう。

家族を犠牲にしてまでも「自分の信念を貫く」主人公を熱く演じている「渡辺 謙」さん~~。
小説を読んで、私が想像した性格、風貌とは違う主人公でしたが・・・(苦笑)。

その彼と同期でありながら「出世」を人生の目的として生きる人物を演じた「三浦 友和」さん~~。
こちらもイメージとは違ってましたが・・・(苦笑)。

二人を反対にしたらおもしろかったのでは?
と、勝手に「監督」になった私です~~きゃははは

(ネタバレと感想はBlog=loveで、ど~~~ぞ~~笑)

沈まぬ太陽・・・

2009-10-28 | 映画

「山崎豊子」さんの作品の中でも「珠玉」と言われる「沈まぬ太陽」が映画化されました。2009_10280004

←私は「本を先に読んで」からの映画鑑賞でした。

公開初日の舞台挨拶で、主人公の「渡辺 謙」さんが「涙」を流していました・・・。

様々なことがあって多くの人たちの努力と協力があって、ようやく・・・という思いが込み上げての「涙」だったそうです。

この物語のモデルとなった「JAL」の問題が世間を騒がせている今だからこそ、インパクトのある公開であると思います。2009_10280001

ストーリーは・・・、

『「国民航空」への入社同期の「恩地」=渡辺 謙、と「行天」=三浦 友和は、労働組合の委員長、副委員長として協力しあいながら従業員の待遇改善のために、会社側と戦ったのです。

その後「行天」は、サラリーマンであることに徹し「出世」という目標に向かって、冷酷とも思える手段を使いながら「上」をめざしていくのです。

一方「恩地」は、会社側からみれば「やっかいな存在」とみなされ、10年もの間「カラチ」「テヘラン」「ナイロビ」とを転々とさせられました。

それでも「男としての信念」を貫くために、家族を犠牲にし自分を殺して生きるのです。

「恩地」が日本に戻されてすぐに、「ジャンボ機の墜落」という大きな事故が起きます。

彼は「ご遺族係」という、つらい役目を命じられ、残された遺族への真摯の対応をするのですが・・・。

やがて、「国民航空」建て直しのために総理からの任を受けた新しい会長から「いっしょに頑張って欲しい」とのお声がかりで「会長室」のメンバーとなります。

いくつかの腐敗や問題を提起、提言しながら少しづつ改善されつつあるかと思うえる「国民航空」・・・が、政界と企業のすさまじい癒着や、闇の部分でうごめく人々の力に、新会長は解任されます。

そして「恩地」も再び「ナイロビ」へ・・・・。』2009_10280002

巨大組織の中で翻弄されながらも、不屈の精神と、自らの信念を貫く主人公の生き方は、不器用であっても「人間として尊敬できる」すばらしい人生であると感じました!

この映画、3時間20分という長いものですが、間にインターミッションもあることや、豪華キャストであることも含めて、最後まであきないでみせてくれます。

ただ・・・、

長編小説を映画化する難しさ・・・というのでしょうか・・・物語すべてをクローズアップすることができなくて、あちこちが「もうひとつ、ツッコミが足りない!」と感じたことも事実です。

特に「恩地」が、担当する遺族の方たちとの関係を時間をかけて作り上げていく過程とか、誠心誠意つくしながらも「会社側」としての人間であることを葛藤・・・そんな部分はもっともっと強く描いて欲しかったです。

が、先に本を読んでいなければ、それなりの受け止め方で「見ごたえのある映画」だと思うかもしれません・・・・。

何はともあれ、観て損のない映画でした~~♪