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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「はなちゃんの みそ汁」~~~♪ 読書感想文です。

2019-09-06 | 本と雑誌
毎年、法務局が実施する「全国中学生人権作文コンテスト」(←クリックしてね)~~。
神奈川県の応募締め切りは、昨日(4日)でした。
その応募作品を、いよいよ来週から一つ一つ真剣に読ませて頂いて、全国大会へ送る「優秀な作品」を選考することが始まります。

毎年、たくさんの作品を読ませて頂きますが、中学生の「人権」に対する真摯な考え方、温かい気持に感動させられています~~♪

神奈川大会で選ばれた優秀な作品は、表彰式でご本人に朗読をして頂きますが、冊子にもなります。
もちろん、全国大会の優秀作品はそちらも冊子になりますので、毎年読ませて頂いています~~♪

が・・・、それ以外の各都道府県での作品は、なかなか読むことはありません。 時々、県や市のHPで取り上げてくださる所もあるのですが・・・。
今日、いろいろチェックをしていたら~~、
大阪・阪南市で「人権作文入賞作品」として、作文がUPされているのを見つけました!

なんと~~、
一時、映画になったり、TVドラマになったりして大反響があった「はなちゃんの みそ汁」という本を読んでの感想から、人権を考えた作文でした!


そうえいば~~、我が家の本箱にもあります~!
何度読んでも、涙の出る本・・・・、もう一度、涙を流してもいいかなぁ・・・と、今日読みました(苦笑)。
外出予定がなかったのも幸い~~~、思いっきり泣きました~~!

結婚を前提に交際中だった「安武 信吾さん」と、「千恵さん」。
幸せ絶頂な時に、悪性の乳がんが見つかった千恵さんですが、二人でがんと闘うことを約束し結婚します。
その後、妊娠・・・がん患者にとっての出産は、リスクが高く「死」へも繋がる危険なことなのですが・・・、
千恵さんは「命がけで出産」をします。

が・・・、ムスメ「はなちゃん」を残して先に死ななければならない母。
千恵さんは、5歳のムスメと約束をするのです。 「毎朝、自分でみそ汁をつくること」と・・・。
「食べることは 生きること」に繋がるのだからと!

千恵さんは、「がん」に打ち勝つために、いろいろの方法を探して試してみます。もちろん、現代医学にも頼ったのですが、ご自身が一番信頼したのは「免疫療法」「食事療法」でした。
「食」を通して自然治癒力を高めていくことを実践したのです。

闘病中の千恵さんが、書き始めたブログ「早寝早起き玄米生活~がんとムスメと、時々、旦那~」というタイトル・・・。
その中には、様々な人と食との出会いが書かれています。

25歳に発症し、33歳で亡くなった千恵さん、
一度はがんが消えたこともありますが、やはり全身に転移・・・、
意識障害を起こし、痛みを我慢しながらも「食べないと死ぬ」と、思ってか本能だけで食べていたという千恵さん。

残されたはなちゃんは、「自分の命は自分で守るという、ママとの約束」を忘れることなく、つらさを乗り越えながらパパと一緒に生きていくのです。

幼いはなちゃんが、ママに心配かけまいとする姿、パパを励ます姿・・・行間ににじみ出る「つらさ」を思い、ただただ涙・涙の本です。

この本を読んだり、ドラマを見たりした人たちから、
現代医学が一番とか、免疫療法がいいとか、食事療法で治ったとか、「がん」と闘っている方たちが信じたり、裏切られたりと、いうような批判や攻撃もたくさんあったみたいですが・・・、
それぞれの信じる道で、闘い、その結果の人生を認めることしかないですよね・・・。

「はなちゃんの みそ汁」を読んで「人権」を考えてくれた中学生は、
両親から授かったこの命に感謝しながら、生きていこうと思いました」と、書いてくれてありました。

そう~~、誰にとっても、大切な命です!
ついらいこと、哀しいこと、大変なこと~~人生にはいろいろありますが、楽しいこと、嬉しいこと、感動することもたくさんあります~~♪

作文を書いてくれた中学生も、はなちゃんも、元気で毎日を送ってくれていると信じています~!