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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「世界地図の下書き」~~♪読書感想文です。

2019-09-11 | 日記・エッセイ・コラム
昨日ほどではありませんが、今日も暑い!
部屋の中でも30度くらいあって、ムシムシします!

夫は、「台風でどうなってしまったか心配だから・・・」と、菜園へ見回りに行きました。
私は、エアコンの効いた部屋の中で、読書~~(笑)

「世界地図の下書き」 朝井 リョウ 著

朝井さんの本~~結構好きです~~♪
優しさを感じる、心がキュンとなる物語に泣かされることが多いです(苦笑)

 1989年生まれの若い小説家です。
早稲田大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。これ後年映画化され大人気でしたね!

 卒論で『星やどりの声』を執筆していますが、この本もたまならいほどステキなんです!(笑)。(7年くらい前に、ここの日記で読書感想文をUPしてます)

2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。

『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞されています。
『 主人公の少年は、交通事故で両親を失い、叔母さん夫婦に引き取られるのですが虐待を受け、「青葉おひさまの家」で暮らし始めます。
最初は心を閉ざしていたのですが、様々な事情を持った仲間たちと日々を過ごす中で、次第に心を開いていきます。

中三のお姉さん、小三と小一の兄妹、小二の少女に、小三の主人公の5人が、一つの班となっての暮らしです。
みんなのお姉さん的存在の佐緒里さんが、高校卒業とともに「青葉おひさまの家」を出ることになっています。
大好きなお姉さんのために、他の4人がある計画を立てるのです・・・』

親といっしょに暮らせない子どもたちは、辛いこと、苦しいこと、悲しいことを必死にこらえながら成長もしていくのです。
そんな子どもたちに、佐緒里は言います。
「今がつらかったら、逃げてもいいんだよ」「他の場所を探してもいいんだよ」「上手くいかないと分かったら、家族だって離れればいいんだよ」「そんな時誰かに、逃げたって笑われてもいいんだよ」と・・・。
そして、
「逃げた先に、同じだけの希望があるはずだもん」という話をしてくれます。

8月の下旬に「人権講演会」で聴いたお話の中にも、「つらかったら逃げましょう」という言葉がありました。
そうですよね・・・希望を見つけるために、何処かに向かって走る~~大事ですね!