prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「スティング」とポール・ニューマンのH好き

2005年03月06日 | 重箱の隅
スティング

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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1930年代の大不況時代のアメリカのコン=マンにチャールズ・ゴンドルフという人がいた。コン=マンというのは「スティング」のポール・ニューマンやロバート・レッドフォードのようなスマートな詐欺師のこと。
で、「スティング」のニューマンの役名はヘンリー・ゴンドルフ。「ハスラー」とか「ハッド」の成功にあやかってか、ニューマンはHのイニシャルを好む性癖がある。「動く標的」では原作の主人公の名前リュー・アーチャーをルー・ハーパーに変えたくらいで、これもその伝のうちだろう。

なお、詳しくはこちら↓ 
この写真ではわからないが、帯に「スティング」のネタ本とあった。実際、あそこで使われた手口の大半は実際に使われたものであることがわかる。

詐欺師入門―騙しの天才たち その華麗なる手口

光文社

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劇団NAC公演「Macbeth」

2005年03月06日 | Weblog
三人の魔女がころころした若い女の子で、文字通り姦(かしま)しく喋りまわり踊って歌り、コンビニで買ってきたと思しきフライドチキンにかぶりつく(ふりをする)。
ラスト、マクベスが滅んでも、また同じ魔女たちが現れて冒頭の台詞を繰り返す。
特に現代化しているわけではないが、権力や殺人についてのドラマは嫌でも今に通じる。

一人のとびきり背の低い女の子(美月愛)が男の子の役を二役でやったり、マクダフが亡霊になって甦るだけでなく、ラストの軍隊にも同じ役者(蛯原祟)が混ざって旗を持ってたりと、一人で何役も演じるのが、面白い効果。

マクベス役の白州本樹は、なかなか男前。マクベス夫人のShibaは、丹波道場の出身でこの劇団の主催者。

セットは幕と階段とポールしか使わず、もっぱら台詞だけでちゃんとドラマが作れるのだから芝居は(シェイクスピアは、というべきか)面白い。