prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「春が来れば」

2006年03月04日 | 映画
いったん挫折した男の再生と別れた女との出発、母親が息子にかけるプレッシャーではない希望、少年の夢と現実と父親との葛藤と愛情、ずっと年下の女性との友情、世界的斜陽産業としての炭鉱町のあり方、コンクールの対象ばかりでない音楽そのものの素晴らしさ、などなど、淡々とした中にずいぶん色々なモチーフが盛り込まれて、2時間超と長いが飽きさせない。
登場人物全員がイヤミでなく、いい人。

チェ・ミンシクが相変わらずむさくて情けない役を、ハード路線から一転して軽みを出して演じて大いに笑わせる。
舞台になる田舎町は有名なロケ地らしいが、雪の風景も海辺もいかにも韓国らしい。
(☆☆☆★★)

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