prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「シェイタン」

2006年03月18日 | 映画
途中で出た。
若い男女がつるんで古めかしくてだだっ広い変な人形でいっぱいの屋敷に来て、怪しげな現地の人間やいわく因縁ありげな出来事に遭遇するというホラー映画風としかいいようのない話なのだが、ホラーにするつもりがあるのかないのか、ストーリーの展開も脅しのかけ方もてんでモタモタしていてうんざりする。

代わりに意味のないディスコの場面や裸で泳いだりエッチしそうでしないシーンがやたらだらだらと長い。テレビ番組で吸血鬼映画を流しているシーンなんてあるから、ホラーは意識しているはずなのだが、だったら、エッチしていたら襲われるっていうのが定番なのに、そういうわけでもない。
題名のシェイタンというのは、イスラムの悪魔の名前だとかもったいぶって語られるが、その正体がどんなものか確かめる気にもなれず。第一、何かが襲ってくる感じがまるでない。
これで二時間はつきあいきれず。

ヴァンサン・カッセルが悪い酒を飲みすぎたみたいな頭のおかしい男をやっているのだが、見ている観客から笑いがしばしば漏れる。
ベトナム系、アフリカ系など色々な人種が混ざっているのは、今風。
(フランス映画祭で上映)

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