prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

iPod Tシャツ

2006年09月14日 | Weblog
一見してどうってことないTシャツですが、きのう大々的に売り出していた新iPodのデモンストレーションでやっていたくじ引きで当てたものです。あ、私はi-pod買ってませんので。


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「日本沈没」

2006年09月14日 | 映画
オープニング、いきなり大地震後の描写なので、ちょっとびっくり。
最初、平和な日常を描いておいて、それがじりじりと崩壊していく話(オリジナルはそう)だと思っていたので、この後どういう風に展開させるのだろうと思った。

今回は日本の平和と安全はもう崩壊したものという前提に立って、どう生き延びるか、再生するかという話に作り変えている。
石坂浩二の首相が、日本が沈没する時には親しい人たちに一緒に沈むという意見が表向きにはできないが実は多かったというシーン、強いて生き延びようとする意思が割と弱い日本人の国民性をうまく言い当てたと思う。

ただし、途中からハリウッド的な強引なハッピーエンドになりそうになったりするが、そこまではいかず、日本的犠牲精神と足して二で割ったところで着地した。

柴咲コウは、きりっとしているのはいいとしてレスキュー隊員にしては華奢すぎ。
草剛はオタク的キャラクターだからとはいえ、最後二人で過ごす夜でナニしてるのかと思う。
別れの後、柴咲がへりをいつまでも見送っていないで、さっとバイクで走り去るのがいい。任務はまだ山ほどあるものね。

無数の災害が襲ってくる割に、阿鼻叫喚の地獄絵図って感じにはならない。
スケールがでかすぎて死んでいく人間が目に入らなくなってしまうのだね。ラスト近くの崖崩れと橋の崩壊という比較的小さな(!)災害くらいでも死者たちがアリみたいに見えてしまう。
特殊効果がよくできている分、かえってよくできたジオラマって感じもしないではない。

避難民たちの描写も、最初の「ゴジラ」みたいな生々しさは期待できない。あの作り手たちが味わった戦争の惨禍に比べたら、まだ最近の日本の危機など甘いものかとも思う。
(☆☆☆)


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