prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マイアミ・バイス」

2006年09月16日 | 映画
主役二人の間にドラマがまるでないのだね。
アメリカ映画は違う境遇の男二人を対立させてドラマを作るバディ・フィルムが得意なのだが、ここではたまたまコンビを組んでいる以上の関係がない。
それぞれの女がらみのおハナシがあるだけ。

コン・リーをはさんだコリン・ファレルと悪役の親玉との対立のウェイトが一番重いのだが、コン・リーの扱いがおよそ雑でがっかり。悪役の執着も弱くてまるで盛り上がらない。

あとお楽しみというとドンパチだが、マイケル・マン演出は前は割りとちゃんとしていた空間や位置関係をきちんと見せるのを「コラテラル」からサボりだした悪い癖がまたぶりかえして、音響効果と特殊メイクで満足してしまっているよう。
(☆☆★★)


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