prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「フラガール」

2006年11月11日 | 映画
フラダンスの映画かと思ったら、どっちかというと炭鉱の映画でした。
意地の悪い見方をするが、仮にあのフラダンスのショーを生で見て、感心するかといったらそれほどでもないだろう。
欲をいうと、プロなのだから、ダンスそのもので感心させるのがスジではないか。
ややダンスのプロを甘い仕事、と炭鉱の人間に思い込まれているのをきっちり否定していないのがひっかかる。

最近の日本映画、ビンボー生活の描写がまた巧くなってきた気がする。長屋の襖などの煤けた質感は出色。
ただ一方で、解雇や労働闘争でここで描かれていない凄絶な場面はいくらでもあっただろうとは思う。
格差社会の影響とかもっともらしいことを言おうとは思わない。格差はずっーと、ここで描かれた高度成長期からあったぞ。
(☆☆☆★★)


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