前作で「フルメタル・ジャケット」のハートマン鬼軍曹こと、リー・E・アーメイが保安官に扮し、アメリカの草の根保守層の気色悪さを出していたのはいい工夫だと思ったら、今回はさらに出番が増え、レザーフェイスは口がきけないから、実質主演。
例によって四人の若い男女が出てきて殺されていくのだが、そのうち二人の男がベトナム帰りと徴兵拒否者という組み合わせの兄弟なので、実際にベトナム帰りであるアーメイの引きずるベトナムが生きることになる。
オリジナル第一作「悪魔のいけにえ」が作られた1974年はまだベトナム戦争が終わっておらず、アメリカ国内の殺伐とした空気をもろに映し出していたが、アーメイが、またイラクの第二のベトナム化が進んでまたまた一段と殺伐としている今のアメリカの空気を呼吸しているかのよう。
というか、今回アメリカの根本的な肉食体質を思い切りぶちまけたようで、これくらい遠慮会釈なくチェーンソーで人を切り刻むのを見せた映画はないのではないか。
グラン・ギニョールのごとく、台に乗せた人体を台ごと真っ二つなんてホントにやるもの。ヒドいものです。
人体切り刻みと人肉食を、流行りの激盛で見せてるみたい。
あと、牛が車に撥ね殺される場面なんてのもクイックショットで処理してはいるが、はっきり見せている。描写のあくどさに関しては、ちょっと閾を越えた観。
レザーフェイスがなぜ人間の皮をかぶるようになったのか、なぜチェーンソーを振り回すようなったのか、という経緯は、ただ手近にあったからという以上の意味がないのでがっくり。
(☆☆★★★)
本ホームページ
テキサス・チェーンソー ビギニング - goo 映画
例によって四人の若い男女が出てきて殺されていくのだが、そのうち二人の男がベトナム帰りと徴兵拒否者という組み合わせの兄弟なので、実際にベトナム帰りであるアーメイの引きずるベトナムが生きることになる。
オリジナル第一作「悪魔のいけにえ」が作られた1974年はまだベトナム戦争が終わっておらず、アメリカ国内の殺伐とした空気をもろに映し出していたが、アーメイが、またイラクの第二のベトナム化が進んでまたまた一段と殺伐としている今のアメリカの空気を呼吸しているかのよう。
というか、今回アメリカの根本的な肉食体質を思い切りぶちまけたようで、これくらい遠慮会釈なくチェーンソーで人を切り刻むのを見せた映画はないのではないか。
グラン・ギニョールのごとく、台に乗せた人体を台ごと真っ二つなんてホントにやるもの。ヒドいものです。
人体切り刻みと人肉食を、流行りの激盛で見せてるみたい。
あと、牛が車に撥ね殺される場面なんてのもクイックショットで処理してはいるが、はっきり見せている。描写のあくどさに関しては、ちょっと閾を越えた観。
レザーフェイスがなぜ人間の皮をかぶるようになったのか、なぜチェーンソーを振り回すようなったのか、という経緯は、ただ手近にあったからという以上の意味がないのでがっくり。
(☆☆★★★)
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