カンサスシティ・シャッフルって言葉が一つのキーワードになっているように、一見して何を描いているのかわからないカットがばらばらに撒かれて、後で回収すると、あ、そういうことだったのと納得させる「手」になっているという次第。
物語上の伏線術というより、カード捌きそのものを御覧なさいといった作り。
ときどき説明的になってツーペア続きという感じになることもあるが。
セットが凝っていて、ターミナルの未来派的なデザイン、二人のボスの部屋のアール・デコ調の調度など、ずいぶんとスタイリッシュ。
それぞれの大物俳優にそれぞれ見せ場を用意しているのも周到。
(☆☆☆★)