キワモノ以外の何物でもないのだが、作られて十年近くなってくると宮崎勤やオウム真理教、林真須美といった当時はこんなことがありうるのかという感じだったネタが、今みたいに似たようなヒドい事件が日常茶飯的にほいほい起きるようになると、適度に熟成されてまろやか(?)に見えてくる。
若いほとんど素人のスタッフをコキ使って作ったらしいが、そのせいかかえって見世物小屋的なチープさが満載なのが見ものといえば見もの。まあ、普通に見ればヒドい安い映画ということになります。
よく見ると、幼女連続誘拐殺人や地下鉄サリン事件をリアルに再現したりといった形でどぎつい見せ場を作るのは避けている。それやるとぎりぎりながら商業ベースに乗るのがムリになるからか。代わりに脈絡なくヌードが出てくる。
そのあたり、逆にプロ(商売人)の仕事ではあるのです。
ラスト近く、突然丹波哲郎が登場してあろうことか地獄の鬼や牛頭馬頭までぶった斬って去っていくのは、「ポルノ時代劇・忘八武士道」の主人公・明日死能の再登場で、「直撃!地獄拳 大逆転」のラストで突如として「網走番外地」の牢名主こと嵐寛寿郎が登場するのと同じ趣向のアナーキーな楽屋オチ。「忘八…」の原作者の小池一夫に断ったんかいな。
(☆☆)
本ホームページ
地獄 - Amazon
地獄 - goo 映画
若いほとんど素人のスタッフをコキ使って作ったらしいが、そのせいかかえって見世物小屋的なチープさが満載なのが見ものといえば見もの。まあ、普通に見ればヒドい安い映画ということになります。
よく見ると、幼女連続誘拐殺人や地下鉄サリン事件をリアルに再現したりといった形でどぎつい見せ場を作るのは避けている。それやるとぎりぎりながら商業ベースに乗るのがムリになるからか。代わりに脈絡なくヌードが出てくる。
そのあたり、逆にプロ(商売人)の仕事ではあるのです。
ラスト近く、突然丹波哲郎が登場してあろうことか地獄の鬼や牛頭馬頭までぶった斬って去っていくのは、「ポルノ時代劇・忘八武士道」の主人公・明日死能の再登場で、「直撃!地獄拳 大逆転」のラストで突如として「網走番外地」の牢名主こと嵐寛寿郎が登場するのと同じ趣向のアナーキーな楽屋オチ。「忘八…」の原作者の小池一夫に断ったんかいな。
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