prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「恋とニュースのつくり方」

2012年04月04日 | 映画
とんでもなく気難しいキャスター(というか、当人はジャーナリストのつもり)のハリソン・フォードが、娯楽に突っ走っる路線に抵抗して、というが自分のプライドに固執して番組をぶち壊してばかりいるのと対抗して、なんとか成績をあげたいヒロインがじゃじゃ馬ならし的に奮闘する。
娯楽路線に従いつつテレビ本来の社会的使命にも一応目配せしているドラマで、商業主義第一でまず興行的成功を目指さなくてはいけない一方で作り手としての一分は通したい映画の作り手の反映ということになるのかなと思う。

もっともテレビも映画も硬派路線はおよそ商売になりにくいのはいずこも同じで、ドラマの内容もかなりエンタメ路線にシフトしている。
それはいいのだけれど、硬派なものの方が「おもしろい」こともあるのですけどね。それときちんとした報道をしようとしたらそう気難しくばかりしていられないと思うのだが。

原題がMorning Gloryというから、キャサリン・ヘップバーン主演の「勝利の朝」(原題同じ)のリメーク(スーザン・ストラスバーグ主演の「女優志願」がある)かと思ったら別に関係ないのね。それどころか、この原題を持つアメリカ映画はIMDbによると7本もある。アメリカ人好みのタイトルなのか。

テレビ局を転々とするプロデューサーというのも、日本では考えにくい感じはする。
(☆☆☆)

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